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RAINBOW STORY ? 141 Did power awake?

 意識が戻ったとき、俺の目の前には地面に倒れているモンスターと、同じように地面に経たり込んでいるフラウだった。


「フラウ!」
 掠れてうまく出ない声で話しかけると、フラウがぼんやりとした目で俺を見る。
 俺はフラウの元に向かおうと一歩踏み出したが、視界が揺れた。
 頭が朦朧としている。


「フレア!」
 そこへ誰かが俺の体を支えた。
 リリスだ。


「あ、悪い、大丈夫だ」
 俺は喉の調子を整え、自分の頬を二、三度たたいて、リリスの手から放れた。


「あ・・・・・・」
 リリスが心配そうな声を上げたが、あえて無視した。
 そんなに心配してくれなくたって大丈夫だ。
 俺はそんな柔じゃない。


「大丈夫か?」
 フラウに話しかけると、ゆっくりと首を縦に振ってくれた。
「よかった。でも、こいつは・・・・・・」
 見下ろすとそこにはうずくまったまま、ぴくりとも動かないモンスターの姿があった。


 今さっき一体何が起こったのだろう?
 俺は一体何をしたのだろう。
 やはりさっき俺の中に流れ込んできたのはこいつの記憶なのか?


 俺はひどく混乱していた。
 まさかこいつは死んでしまったのだろうか?
 俺が無意識のうちに魔法を使ってしまって、そのせいで死んでしまった、なんてこと……ないよな?    



 俺は恐る恐るしゃがみ込んだ。
 獣の腹へ手を乗せる。
 目をつむった。


「あ、動いてる!」
 今ちゃんと伝わってきた!
 今確かにこいつは動いた。
 死んでいない!


「あ、そうだ、私が」
 そこでリリスも駆け寄ってくる。


 リリスは立ったまま杖をかざし、なにやら呪文らしきものを唱えた。
 すると杖の先から淡くて、薄いピンクのかかった光が現れ、綿でできた玉のように柔らかなその光は目の前に横たわる生き物の体を優しく包む。


 途端モンスターはせき込むように、吠えると、急に目を開けた。
 飛び起きる彼。
 きょろきょろと辺りを見回すと、驚いているようにも見える目つきで、俺をまっすぐに見つめた。


 そして意を決したように彼は俺に近づいた。
 もう目の前の生き物の記憶や感情なんかが俺の中に流れ込んでくるようなことはなかった。
 今さっきのものは俺の中に眠る力だったのか?
 仲間の危機でそんな力が目覚めた、とか?
 冒険小説にはありがちな話だ。
 実際にそんなことが起こるのかな。
 でも実際俺はよくわからない力を使えたわけだし。


 俺が一人考え込んでいると、いつの間にかモンスターは俺のにおいをクンクンと嗅いでいた。
 さっきまでの凶暴そうな顔はしておらず、今はかなり落ち着いた表情をしている。


 気づけば周りにはほかのモンスターの姿はなく、彼の姿しかなかった。
 ほかの奴らはどこに消えたんだろう。
 大多数はフラウに吹き飛ばされてしまって、その辺に伸びていたはずなんだが。


 振り返れば、ランの姿も消えていた。
 ブラストの所へ行ったのだろうか。 
 そういえばランが大変だ、といっていたけど何が大変だったんだろう?


 俺が後ろを向いていると、俺の腹に何かが触った。

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