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RAINBOW STORY ? 144 Reward

「まさか、みんな帰ってくるとは!本当にありがとうございます!!」
 俺たちは予定よりずっと早くリ・エルダムへ到着した。
 予定では夕方頃到着だったんだけど、まだ日は高い。
 これなら今日のうちにいくらかモンスターを売っている店を見て回れるだろう。


「本当にみなさんにはなんとお礼をいっていいか!」
 そして例のクライムハウンドというモンスターの持ち主であるおじさん、名前をマイトというんだが、涙を流して喜んでくれた。
 今彼の奥さんはモンスター達が逃げ出したことで倒れてしまい、店も商品がいなくなってしまったことで営業できず、途方に暮れていたらしい。
 貯金がいくらかあったので、しばらくは生活できるが、新しく商品を取り寄せるほどの金額ではなく、人生に絶望しかけたところだったそうだ


「本当にありがとうございました!まさか今日のうちに一匹も漏らさず帰ってくるとは!」
 何度も何度も彼は頭を下げた。
 気の弱そうな人で、少し小太り。
 モンスターの世話は若い店員達にやらせているようで、店長である彼と、その奥さんは店で接客をしているとか。



 俺とランがまず町の入り口にたどり着き、その勢いにまず町の人たちは驚いた。
 そしてその後に大挙してやってきたモンスターに目を見張り、俺たちのことはあっという間に町中に知れ渡っていた。
 そして数分と経たないうちにここのご主人が駆けつけた、というわけだ。


「それにしても、よくまぁ、あなたたちはあれを乗りこなせましたねぇ」
 店の敷地奥の柵に囲まれた檻のような広場に若い従業員たちによって押し込まれるモンスター達を見送りながらマイトさんは言った。


「あいつらはなかなか人間になつかないんです」
 続々と檻の中に入れられていくモンスター達。
 その背中はどこか寂しげでもあった。
 それにあの広場は全員が入るのに少し狭くないかな。
 そういえば俺の頭に流れ込んできた言葉もこんな檻の中での生活は嫌だ、みたいなことを言ってたっけ。


「それにしてもこいつだけは動こうとしませんねぇ」
 マイトさんは俺の横で頑として動こうとしない、モンスターに視線を移した。 
 従業員たちが少し困ったような視線を俺たちに送ってくる。


 俺たちは顔を見合わせた。
 俺たちにもこいつが一体何を考えているのかわからないのだ。
 しかし、不意にマイトさんがぽんと手を打ったので、俺たちはあわてて視線を前に戻した。


「そうだ!お礼にこいつを差し上げましょう!」

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