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RAINBOW STORY ? 146 Continued questioning

「それで、マイトさん、どうなんですか。モンスターの世話については」
 もう一度ブラストがマイトさんを見据えると彼は、冷や汗を垂らしながら、しどろもどろに答えた。
「そ、それは、そのぅ、確かに、若い衆に任せていますが・・・・・・」
 そう言いながらマイトさんの目は宙をさまよっている。
 何を悪いことをしたのだろうかと考えを巡らせているのだろうか。


「やっぱりそうか。あなた、ちゃんとモンスター達の様子を見ていますか?」
 相変わらずマイトさんは目線をさまよわせながら、もごもごと口を動かす。
「え? いや、その・・・・・・」


 そんなうじうじとしたマイトさんの様子を見て、いきなりブラストが机を叩いた。
 空になったティーカップや、お茶菓子を入れていた皿なんかが軽く浮かぶ。 
 よかった、俺がどれも早めに平らげておいて。


 しかし、ブラストがここまで感情的になることなんて今まであったか?
 今みたいに怒ったブラストは始めてみた。


 俺はもちろんのことリリスはフラウもとても驚いている。
 マイトさんなんか今にも泣き出しそうな目でブラストを見た。
 それを見て、さすがにかわいそうに思ったのか、それともこれも作戦なのか、ブラストはトーンを落とした。


「あなたは自分の目では彼らのことを見ていないんでしょう?」
 今度は言い含めるような口調だ。
 マイトさんは堪忍したような表情で、深くうなずいた。


 それを見て、ブラストは眉間にしわを寄せると、ため息を一つついた。
「今回の脱走の原因は、そこにあると思いますよ」
 さらりとブラストが言った一言に俺たちは顔を見合わせた。


 マイトさんは驚き、口をパクパクと開けたり閉めたりしている。
「どういうことですか?ちゃんと十分に世話をしていたんですよ?餌だって高級ですし、毎日レスタリーを呼んで、ストレスを溜めないようにさせていましたし・・・・・・」
 マイトさんは自分がモンスターにしてあげていることをズラズラと並べ立て始めた。


「なぁ、レスタリーって何だ?」
 しかし俺にはマイトさんの口から出たレスタリーという言葉の意味が分からない。
 リリスとフラウの方に向かって小声で聞くと、リリスが囁くように答えてくれた。


「レスタリーは疲労なんかを回復する回復魔法をお金を払うことでかけてくれる人の事。たぶんモンスター達を疲れさせないようにその魔法使いを呼んで、回復魔法をかけてもらってたんだろうね」
 なるほど、さすがリリス。
 回復魔法を使うだけある。
 まぁ、もしかするとこれは学校で習ったことなのかもしれないけどな。


「もういい。あなたはその世話も自分でせず、従業員たちに任せていたんでしょう?」
 急にブラストがよく通る声でそう言ったものだから、一気に場は静まり返った。
 マイトさんは相変わらず冷や汗を垂らし、ブラストの表情を伺っていた。


「あなたは従業員のモンスターに対する態度を見ましたか?いや、見ていても、見て見ぬ振りをすることが多いんじゃないですか?」
 マイトさんはうっとと呻いた。
 図星のようだ。


「さっき檻の中にモンスターを入れる従業員たちの様子を見ていましたが、生き物の扱いが乱雑すぎるんじゃありませんか?」
 ブラストはマイトさんの顔をしっかりと見据えて、話し続けた。

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