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RAINBOW STORY ? 148 Shopping beginning

 宿に大きなリュックサックをおいてきた俺は、思い切り伸びをした。
 俺とブラストで一部屋、女子連中3人で一部屋取り、俺は3人を待つ身だ。 
 一応用心のために剣を背負ってきたが、ここは平和そう。
 剣もこれだと邪魔なだけだろうな。


 俺はさっきお礼に、もう乗り物となるモンスターを譲ってもらったから、買い物もする気はない。
 俺が欲しいものと言えば食い物くらいしかないしな。
 それでも、もしかしたら引かれるものがあるかもしれない、と財布から少し紙幣を抜き出し、ポケットにつっこんである。
 少しくらいなら金を使ってもいいだろう。 


「おまたせ!」
 ポケットの中をごそごそとまさぐっていると、後ろからリリスの声がした。
 振り返ると、一通り荷物を部屋に置き、すっきりした様子の3人が宿屋からでてきたところだ。


「それじゃ、行こうか!」
 フラウが号令をかけ、女子3人は歩き出す。


 俺は一番後ろについて回ることにした。
 3人は道行くモンスターや店に歓声を上げながらにぎやかに話す。
 俺はそんな3人を後目に町の様子をしっかりと見ることにした。


 町の中にはいろいろな店があり、きちんと建物を持っているものから、柵の中にモンスターを離し、そのすぐ横で客を集める店舗を持たない店もあった。
 そしてモンスターを求めてやってきた商人や冒険者らしき人が道を行き交い、かなりにぎわっている。
 もうモンスターを手に入れた人もいるようで、モンスターの背中に大きな荷物をいくつも乗せて歩いている人もいれば、人が背中に乗っている場合もあり、ふわふわと主人の横を飛ぶものもいれば、主人の隣を重そうな荷物を抱えて歩くものもいた。


 どれも不思議な生き物ばかりで、妙に足が長く、つるつるした頭には2本の角が生え、背中に荷物を積んだ4本足で歩く奇妙な生き物が横を通っていった。
 また顔を横に向けると、全身毛むくじゃらで顔は獣、しかし妙に目が小さくて、かわいらしい顔をした、足が8本もある生き物がこれもまた荷物を背負ってのそのそと歩いていく。
 どこを見ても不思議で、冒険者もまたほとんどが物珍しそうな表情をしていた。


「そそ、うちらが探しとるようなモンスターはだいたい地上の方の店におるはずや」
 前を向くと、ランが通ぶった表情で街について話しているのが聞こえた。
「この街の地下には愛玩用のモンスターや、ちょっとした荷物を運ばせるのにいい、召使いみたいなモンスターを売ってたりするんよ。ま、金持ち向けモンスターが地下にはたくさんおるわけや」
「愛玩用?」
 俺は愛玩とは何か意味がよく分からなかった。
 俺の小さな呟きを、フラウは聞き逃さず、フラウはくるりと振り替えった。


「愛玩用モンスターっていうのはいわゆるペットだよ」
「おぉ、なるほど」
 フラウは分からないことは分からないことが分かるうちに解決する、というのをモットーにしている。
 つまり疑問を持ったときは、すぐにその疑問を解決するのが一番、という考えだ。
 フラウは先生を目指していることもあって、教えることをとても大事に思っているし、その上教えることも好きだ。
 だから俺はフラウの考えに思い切り甘えさせてもらっている。


 ただ、今回は誰かに聞こうとした訳じゃないんだけどな。
 俺の呟きのせいで、思い切りランの話を妨害してしまったようだ。


「続きを話してええかな?」
 話の腰を折られて、明らかに不満そうな顔をしたランがフラウをみた。
 フラウはそんなランに全く動じず、「うん、よろしく」と笑顔で返した。
 そんなフラウの表情にランは拍子抜けしたような表情を一瞬浮かべ、また話の続けた。


「そんで、地下には池も作ってあって、そこには水用のモンスターもおるんよ。まぁ、今回は用がないねんけど」 
 俺は地下に広がる池を想像してみた。
 地下っていうことは砂だらけだろうから、やっぱり池は濁ってるのかな。
 俺の頭の中には泥で汚れた池が想像された。
 そんなところじゃあまりきれいな生き物は住んでいないだろう。


 まあ、乗り物として販売するくらいだから丈夫なものがいいだろう、あまり繊細だとかえって困るか。
 ただペット用のものは綺麗なものを販売してるんだろうな。
 俺はいろいろと想像を膨らまし、一人楽しんだ。


「そんで、地上用のモンスターは狭い場所に閉じこめて置くわけにはいかんから、外に出してあるんよ。もし空を飛べるようなのがおったら地上に売ってあるやろうね」
 なるほど。
 確かにさっきから街の店には荷物を載せて歩くのに良さそうな大型のモンスターや、乗り物として販売されているものが多い。


「まぁ、でも地上の方が人通りが多いから、愛玩用でも安いものなら地上にもたくさん売ってるんやで。それにモンスター関連のグッズの店とかも多いしな」
 ランはそう言いつつ当たりをきょろきょろとみた。


 生き物の臭いがあたりに充満していて、あまりいい空気ではないものの、なんだかわくわくしてくる。
 道行く動物、店に並ぶモンスターや品物の数々。
 ランもここにきたことはあるようだけれど、やはりわくわくすることに変わりはないみたいだ。

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