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RAINBOW STORY ? 151 The future of flare

「フレア!これから2・2に分かれて別行動することになったから!」
 呆然とする俺の元にリリスが駆け寄ってきた。
 俺は目を瞬き、頭を振る。


「フレア、どうしたの? それにその瓶は?」
「あ、いや、なんでもないんだ。これはおみやげ」
 俺は後ろ手に瓶を隠した。
 そんな俺の様子をリリスは少し怪訝そうな顔で見たが、すぐ普段の表情に戻った。


「それじゃ、行こうか! できれば今日中に私もパートナーにできる子を見つけたいからね!」
 リリスはにっと笑うと先だって歩き始めた。
 俺はあわてて後を追う。
 もう一度振り返って見た店は空き家になっていた。


あれ? あの店」
「どうしたの? フレア。隣の店は最初から空き家になってたでしょ? あの店、異界とつながってるとかいう噂があってなかなか新しい店ができないんだって」
 首を傾げるリリス。


 俺もう一度瓶を取り出して眺めた。
 現れた唇がにっと笑った。

 :


「ほほぉ、お主は今後世界の命運を左右するような大物になるかもしれんの」
 俺とリリスは今、ゴーストハウスというなの小さな店の中にいた。


 そこにはしわくちゃの小さなおばあさん一人が切り盛りしている店で、この街に昔からあるのだという。
 おばあちゃんは街について一番詳しく、そして、怪しげだった。


「世界の命運? 俺が?」
 おばあちゃんはフガフガと何かいうと、うなずいた。
 何を言ったのかはわからないけれど、さっきの言葉は冗談ではないようだ。


「その瓶はの、まれに冒険者の手に渡るのじゃ。それを手にできたものは命が二つに増えたも同然と言われておる」
 俺はこの店の前を偶然通りかかり、そこをこのおばあちゃんに見とがめられた。
 おばあちゃんがわざわざ俺たちを店に招き入れたのは俺が手に持っていたこの瓶のせいだ。


 おばあちゃんが100Gで占いをしてやるというので、少し高いと思いつつも、紙幣を出そうとしたら不思議なことに俺のポケットから紙幣が半分消えていた。
 なくなった分、それは丁度500G。


「主は相当運がよいな。きっと最後はほとんどの物事がよい方向に収まるじゃろうて。まぁ、それまでにかなりの苦痛を強いられるかもしれぬがの」
 おばあちゃんは俺の瞳を見上げながらいった。


「まぁ、お主はそう簡単に死にはせんから、安心しておれ。その瓶もあることじゃしの」
 そうは言われても、安心すればいいのか、悩めばいいのか。
 最終的には丸く収まるそうだけど、それまでに苦痛を強いられるというのはどういうことだ?


「まぁ、信じるも信じぬもお主次第じゃ」
「そう……すか。でもこの瓶は一体どんな力があるんですか? どう使えば・・・・・・」
 俺が続けて質問しようとしたところをおばあちゃんは手で制した。



「それは自ずとわかるじゃろうて。今はただそれを大事に持っておけばええ。それか大事な人に渡すとよかろう。まぁ、気持ちのいいものじゃあないから、気味悪がられるかもしれんがの」
 ふぉふぉふぉ、と笑うおばあちゃんの笑いにつられるように俺が持つ瓶の中の液体は唇を作り上げ、笑うようなまねをした。


 これはモンスターだと男はいった。
 つまりこの液体は生きているのだろうか?  


「まぁ、悩むなら一人の時にすることじゃ。彼女が待っておる」
「あ、彼女? いや、俺とリリスはそういう訳じゃ・・・・・・」
「まぁ、言い訳はよいよい。何が言いたいかはわかる。そうじゃの? おまえさんとリリスちゃんはただの幼なじみじゃ。のぅ?」
「え! 何でばあちゃん俺とリリスが幼なじみだって知ってるんだ?」
「わしをただの婆と思うでないぞ、青年よ」


 おばあちゃんは俺と二人で収まっていた小さな薄暗い空間のしきりをあけた。
 そこには店があり、通りに面した店の入り口からさっと明かりが差し込む。


「あ、フレア、終わった?」
 リリスが手に小さなネズミの置物のようなものを持ったまま、こちらを向いた。 


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