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RAINBOW STORY ? 153 Forutar

「うわ!あそこ気持ち悪いのがいっぱいいるよ!」
 不意にリリスが少し遠くを指さして、叫ぶようにいった。
「うわ、ほんとだ、あれは気持ち悪いな」


 リリスの指さす方向、といってもリリスはすでに二度と見たくないと言わんばかりに顔を逸らしていたが、その先には小さな小屋のような店と、その横の柵にたくさんの虫型モンスターがいた。
 柵の中には巨大な蜘蛛が動き回り、小屋の軒先につり下げられた網の中には大きな蜂が羽音を響かせて飛んでいる。
 ほかには目がたくさんついた芋虫のような生き物がはっていたりと、そこだけ、人気が少ない。


 しかし一人だけ怪しげな人物がその小屋にはいっていくのが見えた。
 やはり、ああいう気持ち悪い生き物だからこそ必要としてる人もいるんだろう。


「早くいこ!」
 じっとその店を見ていた俺の腕が急に引っ張られた。


「ほら!あそこ!あの柵の中にいるモンスターおもしろそうじゃない?」
 リリスが指さした先には、ここから結構離れてはいるものの、ふかふかしたモンスターの頭が見えた。
 確かにあのモンスターはリリス好みな雰囲気だ。


 こんな不気味な店の近くは早く立ち去ったほうがいいだろう。
 そそくさと道を歩くリリスの後ろをついて、俺は例のモンスターのいる店へと近づいた。
 そこは店といっても、建物はなく、柵があって、その中にモンスターが数匹いるだけだった。


「わぁ!私こんな子を捜してたんだよ!」
 一目見てリリスが気に入ったそのモンスターは鳥のような見た目をしていて、全身にふかふかした白い羽毛が生えている。
 短い首の先の丸っこい顔には小さなくちばしが生え、頭には天使の羽のような翼の形をした毛が生えていた。
 きちんと首輪をしており、その首輪には綱がついていて、背中の部分には倉が設置されている。
 すぐにでも乗れるようになっているみたいだ。


「あ!いらっしゃいませ!」
 柵の中を見ていた店員らしき少年が俺たちに気づいて駆け寄ってきた。
 ボサボサの頭にそばかすの目立つ顔、なかなか愛嬌のある見た目をしている。


「このモンスター、フォルターっていうんです。可愛いでしょ?」 
 にこにこと嬉しそうな顔をして、人なつっこく話す彼。
 その様子は何となくフェザーを連想させた。
 フェザーは今首都の冒険者学校に残してきたけれど、元気にやっているだろうか?
 レイさんもいることだから、きっと不自由なくやっていると思うけど。


「へぇ、フォルターっていうんだ?乗らせてもらってもいい?」
 リリスはようやく見つかった本命モンスターに目を輝かせながら聞いた。
「えぇ、いいですよ。フォルターは人なつっこい生き物ですから、簡単に乗せてくれると思います」


 少年は、柵に取り付けられた扉の鍵を開け、リリスを即の中に招き入れた。
 俺も少年に「よかったらどうぞ」と言ってもらったので、リリスと共に柵の内側に入ることにした。

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