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RAINBOW STORY ? 154 Test ride

 フォルターといわれたモンスターはよく見ると首の下辺り、胸の部分に小さな石のようなものが埋め込まれている。
 青く輝くそれは、魔石のように見えた。
「あ、それは、フォルターの誕生石です。フォルターは誕生石を持ってうまれるモンスターなんですよ」
 俺の視線に気づいた少年が笑顔でそう説明してくれた。


 そういえばフラウに昔、人間以外、モンスターでも中には誕生石を持って生まれるものがいると聞いたことがある。
 だったらこのフォルターというモンスターは魔法が使えるのかな。
 俺が首を傾げていると、少年は続けて解説してくれた。


「この魔石は人間の意志を伝えるときに使うことが多いんです。たとえばフォルターに乗りたいときは、乗りやすいようにしゃがんでほしいといったようなことを伝えることができます」
 なるほど、リプちゃんみたいな感じか。
 ジルたちのいた島に向かうときに乗ったリプちゃん、リピオラというモンスターなのだが、彼女もまた彼女の甲内部にある魔石を使って会話をすることができた。
 もしかしたらリプちゃんの中にあったあの魔石も彼女の誕生石なのかもしれない。


「それでは、乗ってみましょうか。何か伝えたいときは胸の魔石にふれながら話しかけてください」
 少年が言い、リリスは恐る恐る、モンスターに近づいていく。
 そしてリリスは指示通り、モンスターの魔石にふれた。


 こうしてみるとモンスターは意外と大きく、鞍が乗った部分はリリスの胸の高さほどまであった。
 これは確かにモンスターにしゃがんでもらわないと乗ることができないだろう。


「それでは、しゃがんでくれるよう頼んでください」
 少年が少し離れたところで指示を出す。
 リリスはそれに頷き「しゃがんで、ほしい、んだけど」としどろもどろに言った。


 今更ながらどんな口調で話しかければよかったのか疑問に思う。
 ただ少年が何も言わないところを見ると今の話し方で問題はないようだ。
 モンスターも、特に何も言わず、ゆったりとした動作で地面にひざを突いた。


 そしてそのとき気づいたのだが、フォルターの足は普通の鳥のものとは違っていた。
 鳥といえば指が3本あって、その先に鋭い爪が生えているというイメージがあるけど、フォルターはまるで靴を履いているかのような足の形をしていた。
 その足には指はなく、丸い靴の先のような爪が生えている。


「フォルターは長距離を移動するためのモンスターで、少しだけなら飛ぶこともできます。ただフォルターは走るのに特化しているため、飛ぶというより大きくジャンプするような感じです」
 少年はそう説明しつつ、身振り手振りで、リリスにモンスターの背中に乗るよう促した。    


 リリスは恐々と、鞍にまたがる。
 そして、リリスが落ち着くよりも前にフォルターは立ち上がった。
「ううわあぁあ!」
 リリスが大げさに驚く。


「綱を持ってください!」
 それを見て少年が再び指示を出す。
 リリスは大慌てで綱を手に取り握りしめた。

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