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RAINBOW STORY ? 156 purchases and the problem

 一通りの技を覚え、俺もリリスも十分フォルターを乗りこなせるようになったときには、空はオレンジ色になっていた。


「これだけ練習したことだし、私はこのフォルターに決める!」
 リリスは少し名残惜しそうにフォルターの背中から降り、俺に言った。
「あぁ、いいんじゃないか。すっかり乗りこなせるようになったわけだし」


 リリスは俺の返事に満足そうにうなずくと、少年の方をみた。
 彼はうれしそうな笑顔を浮かべ駆け寄ってくる。
「お買い上げですか?」


 彼はずっと俺たちの練習につきあってくれたのだけど、少しも疲れた表情を見せなかった。
 彼は小さいけれど、この仕事は長くやっているのかもしれない。
 モンスターはそれもなかなか高い値段で売れないから、誰かにかってもらうのはとてもうれしいことなのだろう。
 少し寂しい気もするけど。


「うん、あの子を買う」
 リリスは、ずっと乗り回していたフォルターをみていった。
 フォルターの方もずっと一緒にいたから結構なついたようだ。
 俺も、さっきまで乗っていたやつの頭を撫でてやる。


「でも、俺はもう相棒がいるからさ。おまえも早く相棒が見つかると良いな」
 俺が話しかけると、そいつは俺が言ったことがわかったのか、きうきうと鳴いた。


「それでは、15000Gになります」
 やはりなかなかの値段だ。
 それでも、今俺たちはリッチだから、きちんと払うことができる。
 少し前までもはなかなかぽんと払うことができない大金だ。


 リリスは、ポーチから財布を出し、薄い紙幣の束を差し出した。
 少年はそれを素早く数え「丁度ですね!」と、紙幣を肩から下げた大きめの財布のような形の鞄にしまった。
「お買い上げありがとうございます!」
 少年は深々と頭を下げ、リリスは近寄ってきたフォルターの手綱を手に取った。
 少年は柵の扉を開け、俺たちは店の外へとでる。


「いろいろとありがとう」
「助かったよ」
 俺とリリスがそれぞれ礼を言うと、少年は恥ずかしそうに笑った。


 こうして俺たちはその店を離れ、宿屋に帰ろうと帰路についた。
 そこへ、聞き慣れた声が響きわたった。
「リリス!!フレア!!」


 何事かと辺りを見回すと、右手からランが猛スピードで走ってくるのが見えた。
 ランのかぶるフードについたコウモリの羽のような飾りがバサバサと慌てたように羽ばたいている。
 これだけ走ってフードが全く脱げないのは一体どういうことだろうと俺は少し思ったが、ランの切羽詰まった顔を見て、そんなことを気にしている場合ではないと気づいた。
 道行く人たちがその異様な姿と表情からさっと道をあける。


 ランはあっという間に俺たちの元へつき、肩で息をした。
「ラン!フラウは?!」
 リリスが不安そうな顔でランに聞く。


 そうだ、ランと一緒にいたはずのフラウの姿がない!
 じっとりと冷や汗がでてくる。


 ランは涙のにじんだ目でリリスの顔を見上げた。
「それが・・・・・・見失ってしもうてん!」

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