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BLACK BIRD 第1章 -14-

「さぁ!次の人!」
 落ち込む私をよそにふよさんが元の調子に戻ってそう言った。
 倒れたはずのドラゴンもよっこらせと立ち上がる。
 そういえばあいつは幻影だったっけ。


「はぁ?。」
 座り込んでため息をつく私の前に海谷が現れすっと手を差し出した。
 あぁ、いいやつだ、コイツは。
 変だけど。


 私は海谷の手につかまり少しふらつきながらも立ち上がった。
 もう足は動くようになったらしい。
 私は悠ちゃんとむうの邪魔をしないためにも少し離れた場所へ行って並んで座った。


「さっきは足引っ張っちゃって悪かった。」
「いや、いいよ。これでゴブリンのときの借りも返せたし。あのときのゴブリンは幻影なんかじゃなかったんだから。本物に向かってったんだ。それだけですごいだろ?幻影相手に少しうまくいかなかっただけなんだから。そんな落ち込むなよ。」
 ・・・何か海谷がむちゃくちゃいいやつに見える。
 いや、元から悪いやつじゃないけど。


「はじめ!」
 そんなことを話しているうちにむうたちの実戦が始まったようだ。
 二人は敵の攻撃を一緒に魔法で防ぎ、攻撃の手が弱まった隙にむうが駆け出した。


 むうは走りながら両手に紫の雷の弾を作るとドラゴンの顔に発射する。
 そしてドラゴンがひるんだ隙に悠ちゃんが腰につけていた十字架をはずすと天にかざした。
 するとドラゴンの頭上に光の帯が落ちる。


「おぉーっと!見事なコンビネーション技だぁ!これにはたまらないぃ!!」
 ふよさんの棒読み実況も復活している・・・。


 そして、悠ちゃんの魔法で砂煙が上がり、二人とドラゴンの姿は隠れてしまった。
「さぁて、二人はこの砂煙の中どうでるのかぁ?」
 ふよさんがそう言った直後むうが砂煙の中を飛びぬけ、ドラゴンの頭上に上がった。
 そして両手で黒い魔法球を発射する。


 ちなみに魔法球と言うのはエネルギーの塊のようなもので魔法で人工的に生み出されたエネルギーのことである。
 そうふよさんから教わったのであ?る。


「グワァアアァア!」
 再びドラゴンが痛そうな叫び声を上げた。
「とどめ!」
 悠ちゃんがそう言うと十字架を振る。
 すると今度は巨大な十字架がドラゴンの頭を貫いた。
 次の瞬間ドラゴンはもやとなって消えてしまう。


「?消えた?」
 むうが着地した後不思議そうな声を上げた。
 その手には倒せなかったときのためだろうか、追撃用の魔法球ができている。
 すっごい戦いなれてる感じが・・・。


「君たち・・・!今の力は予想外だよ!まさか幻影をかき消すほどの力を使えるようになっているとは!」
 ふよさんがその様子を見てうれしそうに言った。


 ・・・なんか嫉妬のような感情が?私の中にぃ?・・・。
 もっと私もそんな風に戦えるはずなのに・・・。
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