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Another fantasy ? 87 ?

 はっと僕は白いローブを羽織った自分の体を見る。
「あ、体が」
 気づけば体が動くようになっていた。


 もしかしてネアルは今僕の呪縛を解いてくれたのだろうか。
 危険かもしれないからリクをほかの場所にやった、とか?
 しかし、僕の体が動くようになってもネアルのポーズはそのままで、僕の胸は光り続けた。


 そこで僕ははっとする。
 僕の胸にはとある宝玉が入れてある。
 それは僕が昔行った思い出の冒険で手に入れた宝物だ。


 その宝玉の中には妖精のような小さな人の形をした生き物が眠っており、澄んだ青色をしている。
 その玉はいったいどのようなものかは全くわからないのだけれど、どんなものであれ、僕はまず手放す気はない。
 そしてローブの胸ポケットに僕はその宝玉をしまっているのだ。
 その宝玉にいつも僕は勇気をもらってきた。
 このラムザにやってきたときだってそうだ。
 そのときもこの宝玉に力をもらった。


 もしかしてネアルの狙いはこの玉なのか?
 僕があわてていると、白いローブの胸の部分がはだけ、中にきていた黒いローブが露わになった。
 それと同時に宝玉も中に滑り出す。


 僕はあわてて手を伸ばすが、僕の手をすり抜けるようにして、宝玉は飛んでいった。
 玉は僕とネアルの間の中に留まり、僕はネアルの顔を見た。


「ネアル!何をする気だ?!」
 僕が聞くと、ネアルは口の端をつり上げた。
 笑っている!


「ネアル!!」
 僕がいくら叫ぼうと彼の耳に僕の声は届いていない気がした。
 僕は宝玉の方にかけだそうとする。


 しかし僕の足を押しとどめるように辺りが一瞬光りに包まれた。
 ネアルの手が光りを発している。
 この光は純粋な魔力による光だ!


 その光は虫の吐く糸のように宝玉へ絡みつく。
「ネアル!やめろ!!」
 僕は再び叫ぶ。


 しかしネアルはにたにたとした笑いを浮かべたままだ。
 突きだした手はそのままで、魔力の光も弱まるどころか強さを増している。
 


 僕がもう一度玉に手を伸ばした途端、僕の目の前でそれにひびが入った。
 僕は思わず悲鳴を上げそうになったが喉がひきつれて声が出ない。
 僕の頭の中には宝玉を手に入れたときの冒険の様子や、これまでの冒険の日々が走馬燈のようにかけ巡った。


 この宝玉がなくなったところで僕がどうにかなる訳じゃない。
 でも今僕は身が引き裂かれるようにつらい。
 これは一体何なのだろう?


 僕は目の前で起きることを見ることができず思わずぎゅっと目をつむった。
 目を瞑ったのだからもう何も見えないはず。

 しかしそのとき僕は一度見たら忘れられないような光景を見た。

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