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Another fantasy ? 91 ?

 船旅が始まった日、そしてその次の日は何事もなく船は進んだ。


 船から見る海というのは数時間も見ていれば満足するもので、いくら清々しい天気であっても僕ら一行はどこかだらけていた。
 波は穏やかだったから船酔いをするようなことはなかったけれど、余計暇に感じる。


 僕は一人船室のベッドに転がって考えごとをしていた。
 もう夕食は食べ終わり、後は寝るだけの時間だ。



 そして考え事をさっきからずっとしていたのだけど、今考えていたのがひのたんのことだ。
 彼は同じ変な生き物同士マオ君と仲良くなり、彼らは今ブレイズの部屋へ行っている。
 マオ君はどうか知らないが、ひのたんは外の世界を見るのが初めてらしく、冒険の経験豊富なブレイズに話を聞きに行っているのだ。
 マオ君も冒険談を聞くのは嫌いじゃないらしくしばらくブレイズのところに入り浸っている。


 クイットとキトンは女の子同士でいろいろとおしゃべりをしているようだ。
 僕だってブレイズのところへ行ったりしてもいいのだけれど、考えごとをするには一人が一番だ。
 今僕が思っていることを感じ取ってくれているのか、天使と悪魔の二人も今は出てこない。


 それで、ひのたんのことを考えるにおいて、クイットの話は大きな手がかりになりそうだ。
 クイットの話を聞くと、彼は海底洞窟の奥にあった箱の中に入れられていたという。
 ラムザの先輩、ハーブさんと、もう一人、ルビーという女性がいるのだが、彼女二人が行った先で彼を発見したのだとか。


 そして今回ひのたんを火山に届ける依頼の報酬を支払ってくれる学者、ユウナリアさんにもきちんと関連性があった。
 というのもハーブさんたちが冒険した海底洞窟を探検する権利を彼女が持っていたんだ。
 元々ハーブさんたちが受けた仕事は海底に沈んだ、潜水邸の重要な部品を探してくる、というもので、その潜水邸こそ、ユウナリアさんが遠隔操作し、例の海底洞窟を発見したものだった。



 そして何らかの事情により――この辺はクイットも詳しく知らないようだ――海底洞窟をハーブさんたちが調査することになった。
 そこでユウナリアさんに許可を取り、海底洞窟に向かった、ということだった。


 許可を取るためにはまた条件があり、その条件をクリアするのにクイットは関わったという。
 クイットが実際に見たものはとても興味深いものだった。
 ただ、今回の依頼とは関係がないのでここは省こう。


 それで、洞窟の中に入れば、アンデットがまとっているような邪悪な魔力が流れていた、と。
 奥に進めば進むほどその魔力は強くなり、中でリザードマンとよばれるトカゲのような姿をした種族が操られており、彼らにおそわれたりと、普通はあり得ない状況にあったという。
 しかも彼らと戦った部屋の扉は封印された後があり、その扉を開けた途端、魔力が外に流れ去ったという。


 おかげでリザードマンたちの魔法は解け、ひのたんとも出会ったわけだけれど、後味が悪い。
 そこでハーブさんたちはリザードマンたちに話を聞いたんだとか。
 それで彼らの話によると、赤い目をした怪しげな人物に魔法をかけられた、という。


 そしてこの話は今回僕らが冒険に出る前につながるわけだ。
 そう、赤目の男、ネアルに。


 ただ、ネアル本人が言うには誰かに勘違いされていて、しゃくに障る、とのこと。
 その勘違いされた相手というのが海底洞窟を訪れたらしい赤目の人物だ、とは言っていないものの、そうとしか考えられないだろう。


 あまり仲がよかったわけではないけれど、ネアルが悪いことをするようには思えない。 
 ただ、今回の事件がある。
 今このネアルに対する信頼が揺らいでいるんだ。
 リクはネアルについていって大丈夫だったのかな。


 この間の雨や雷、ラムザの明かりを消したこと、そして僕の体を動けなくしたこと。
 どこまでがネアルの仕業なんだろう。
 そしてネアルは一体何を考えていたのだろう。
 なぜ僕の宝玉をが割れるのを笑いながら見ていたのだろう。


 あの笑みが僕の信頼を揺るがせている元凶だ。


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