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Another fantasy ? 92 ?

 今僕の周囲は異常な状況になっている。


 死の塔に上る話が出てきた辺りから僕の人生は狂い始めたんだ。
 塔に上ることによって僕以外の仲間は狂い、そして死に、僕の傷が癒えたところにラムザのオーナーウィルスが現れた。


 そして店にやってきてみれば、天使と悪魔に住みつかれたり、魔王が弟子になったり大変なことばかり。
 昔の友人もおかしな行動に走り出すという始末だ。
 一体どうなっているんだろう。


 もちろん楽しいこともたくさんあった。
 天使や悪魔、魔王がいても苦しんだことは今のところない。
 ただ、悩もうと思えばいくらでも悩める厄介な代物だ、どれも。


(あんた、さっきから聞いてれば、またうじうじ言ってんな!)
 不意に頭の中に声が響いた。
 天使、バリアの声だ。
 堪忍袋の尾が切れた、とでも言うような口振りである。


(あのねぇ、あんた迷惑ぶってるけど迷惑なのはこっちよ!私たちだって好きであんたの中にいるんじゃないんだからね!)
 言われてみれば確かにそうだ。
 本来僕は彼女たちを呼び出すべき人物じゃない。
 本当だったら、彼女たちを封じていた像の持ち主、ブレイズかキトンが彼女たちの主になるはずだった。


 しかしひょんなことから僕が像の仕掛けを解き、今のようなことに。
(ま、これも運命だろうけどさ。あんた運がいいから私たちも今のところのんきにやってられるけど)
 天使は少しクールダウンしたような声音で言った。
 どこか落ち込んでいるような気もする。


(そりゃ、落ち込みもするわな。あんたらのせいで今キルア相当落ち込んでんだから)
 え?キルアが?
 というか、あんたらって・・・・・・。


(あんたらっていうのはあんたと赤いやつのことよ!そのせいでキルアは本来の自分の姿を思い出しちゃってさ・・・・・・。しかもあんたはうじうじばっかし言ってるし) 
 こっちも気が滅入るんだよね、とバリアは元気なさげに言う。


 キルアは本当にいい心を持ってるんだな。
 僕に気を使うところもあるようだし。
(まぁ、正確に言うと私の本来の心が大部分を占めたキルアの心だけど)
 バリアがつぶやく。


 あぁ、そうか。
 バリアはキルアを封印することで、性格が少し悪魔的にねじ曲がっている。
 それと同じようにバリア本来の性格もキルアに影響しているんだろう。


(とにかくさ、あんたが考えてどうにかなることじゃないでしょ。とりあえずもう少し情報が入るのを待ちなさいよ)
 確かに。
 バリアの言うとおりだ。
 僕がいくらネアルのことや謎の赤目の人物のことを考えても仕方ない。 
 考えてわかることじゃないんだ。


 いくら悩んでも、赤い目の人物が誰なのかわかることはないし、ネアルの心情だってわからない。
 悩んだところで気が沈むだけだ。
 今は仕事のことを一番に考えよう。


(そそ、そうじゃなくっちゃ!きっと明日になったらキルアも元気になってるよ。あんたもやることないならもう寝ちゃえば?)
 ふと窓を見ると、真っ黒な空が見えた。 
 雲が出ているのか星など光るものは見えない。


 けれど、もう寝てもいい頃合いだろう。
 マオ君たちはまだ部屋に帰ってこないけれど、もしかしたらブレイズのところで今日は寝るのかもしれない。
 とにかく、深く考えないと決めた今はもう寝るほかにすることがなかった。


(そんじゃ、もう寝ることにするよ)
 ここは素直にバリアの言うことに従っておこう。
 一人でしばらく悶々としていたせいか、心なしか疲れている気がした。
(おし、そんじゃおやすみ)
 満足げな声を残し、バリアの気配が遠ざかる。


 僕は布団の中に入り、ベッド脇のスイッチを押した。
 部屋の電気が落ち、緩やかな揺れと、心地のいい波の音が伝わってくる。
 僕はすっかり安心し、すぐに眠りに落ちた。

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