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BLACK BIRD 第1章 -15-

「はぁ?。」
 手の上に浮かんでいた炎がため息で掻き消えた。
 私はまた屋上に来ている。
 まぁ前回は来たときは夢だったかもしれないからまた、というのは違うかもしれないけど。


 あの後何度か実戦をしてみたが、私は最下位といったところだろうか。
 まぁふよさんはみんな武器を使っているのに私だけ何も使ってないんだから仕方ない、武器を使えば満足行く結果が出る、そう言ってくれたけど。
 なんだかなぁ。


 もっとぱぱっと立ち回りができるはずだったんだ。
 軽く体が動いて、余裕で攻撃もよけて、強い攻撃でドカーン!
 でも攻撃打つ前に敵の攻撃よけられないんだよねぇ。
 毎回相棒に助けられちゃってさ。


 そうそう、戦うメンバーの組み合わせもいろいろと試してみたんだけど、私はだいたい誰とでも相性はいい感じだった。
 海谷は何か他の二人とはギクシャクしてたけどね。


 ま、落ち込んだってしゃーない。
 機械をベルトからはずして今の時刻を確認してみると、4時。
 まだ外は明るい。


 気候は穏やかだから今の季節ここは春なのだろうか。
 まぁ季節があるのかどうかもわからないけど。


 私は機械を元通りベルトにつけポーチからノートを取り出した。
 ノートには私が作ろうとした物語の情けない冒頭が書かれている。


 次のページをめくると真っ白で何も書かれていない。
 私はそのページから日記を書くことにした。
 夢でもこんな経験をすることはないだろうし。
 それにはっきりと覚えているうちに書いてしまわないと忘れてしまう気がする。


「・・・そういえば、音楽聴けたよな。」
 私は日記を書き始める前にそうつぶやくとヘッドフォンを取り出した。
 私はイヤホン派だったが、まぁそれもただ単にヘッドフォンが高くて持ってなかっただけで、ヘッドフォンが使えるならこっちの方がいいでしょ。
 そんなことを考えヘッドフォン装着。
 意外と付け心地はいい。


 そしてベルトにつけたまま機械を操作し再生ボタンを押してみた。
 ヘッドフォンからノリのいい音楽が流れ始める。
 私は機嫌よく日記を書いていった。


 なんだかいつもより文字を書くスピードが早いような気がするけど、気のせいだろうか。
 今学校で起きた異変について書いている。


 すると曲が書いている場面にあったようなBGMになった。
 ランダム再生にしているので、曲はジャンルに関係なく音楽が流れていくはずだがその後も書いている場面にあったような、音楽が流れる。
 が、そのときはそんな些細なことにあまり気が行かず、私は日記を書くことに集中した。


                   :


「ふぅ。」
 私は息を着くと本を閉じた。
 ここは図書館の中。


 最初いっしょに座って本を読んでいたむうはいつの間にかいなくなっている。
 私は長いローブのすそを引きずりながら読んでいた本を棚に返した。


 今読んでいた本は外国の恋愛物の本。
 ラブコメというものだ。
 それは笑えてとても楽しい。
 今の不安な気持ちも本を読んでいれば忘れることができた。


 その本も今全巻読み終わってしまい、私は図書館の壁についている時計を見た。
 今は4時半。
 まだ自由時間に入ってから30分くらいしか立っていない。


 6時くらいまで自由に過ごしていればいいとふよさんは言っていた。
 まだ6時までは時間がある。


 私は何か読むものはないかと図書館内を歩き回った。
 図書館はそれなりに大きく、本もかなりたくさんある。
 まだ私の知らない面白い本がたくさんあるはずだ。


「今日は時間もあるし、ちょっと普段見ないところも見てみようかな。」
 私はそうつぶやいて、普段は行かない図書館奥へ行ってみた。


 そこには調べ学習に使うようなあまり見たいと思わない本がたくさんある。
 特に面白そうだと思う本はない。


 私はやっぱりここには読みたい本はないのか、そう思って引き返そうとした。
 すると棚から落ちそうになっている本にふと目が留まる。
 その本には「タロットカード」とだけ書かれていた。
 なんだか気になったので棚からその本をとる。


 すると本からひらりと何か落ちた。
 拾ってみるとそれはタロットカードのようだ。


 荷物を結びつけた棒を担いだ男の人が木の杖を片手に犬を連れて崖の方へと歩いている絵が描かれている。
 他に0という数字が書かれ一番下にFOOLという文字があった。


 本を開いてみたが挟んであったカードはそれ一枚のようで、他にカードは挟まれていない。
 パラパラとめくってみるとなかなか面白そうだ。


 私はその本を持って椅子に座る。
 早速広げてみたその本に私はのめり込んでいくのだった。
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