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Another fantasy ? 95 ?

「うわ」
 ぼくはただそう一言だけつぶやいた。


 甲板は戦場のような有様だった。
 実際に戦場を見たことはないのだけれど、きっとこんな状態に違いない。


 辺りにいいろんな血液らしき液体が散らばり、至る所で、声があがる。 
 いろいろな死骸もそこかしこに散らばっていた。
 人らしき死骸はないことに少し安堵しつつも、早速、僕の目の前に水音をたてて、大きなヒトデのようなモンスターが落ちてくる。


 上を見て、僕は驚愕した。
 暗い空にコウモリのような羽が生えた、人型に近い形をしたものが空を飛んでいるのだ。
 しかしそれらがたてる笑い声のような鳴き声は明らかに人間のものではない。
 見た目も声も悪魔のようだ。


 あんなモンスター見たことがない。
 少なくとも海に生息しているモンスターではないはずだ。
 ただあまりその悪魔について考察している時間はなかった。


 僕の目の前にはヒトデ型の魔物がいるのだ。
 僕は剣を抜き、鞘を階段の下に放り投げた。
 一瞬階段の下に誰かいたらどうしようかと考えたけど、聞こえてきたのは固い地面にものがぶつかる音。
 下には誰もいなかったようだ。


 そして僕は短く息をつき、ヒトデへと切りかかった。
 僕は海のモンスターにはあまり詳しくない。
 というのも海でモンスターに襲われることはあまりなかったからだ。
 乗った船が大きければ大きいほど海でモンスターに襲われる可能性は低くなる。
 今回は大きな船だったから襲われる心配はないと高をくくっていた。
 今までも船上でモンスターに襲われるなんてことはなかったし。


「とりゃあっ!」
 かけ声一発剣でなぎ払うとヒトデはさっくりと横に切れた。
 途端赤ではない色をした液体が噴き出す。
 これが奴らの血なのだろうか。


 できるだけ服が汚れないよう死骸と化したヒトデから距離をとる。
 剣はいつもちゃんと手入れをしていたからか切れ味は良好なようだ。


 僕の剣は特別製で、普通の金属製の剣より切れ味がいい。
 特殊な魔法で加工してあり、これまた特殊な金属でできているんだ。


 それにしても今相手にしたヒトデのようなモンスターと戦うなんて毛ほども考えたことがなかった。
 大体奴らの体では甲板に上ってくることができない。


 そのモンスターの体は片面はただのヒトデと同じような作りなのだが、もう片方の面はとげがびっしりと生えているという大変気持ちの悪い見た目をしている。
 そのとげは牙なのだろうか、所々何かの肉のようなものがついていた。
 赤い血もついている。
 もしかしてあいつらは人も食べるのかも。


 改めてあたりの様子を見回し、僕は焦った。
 少し離れたところで爆発音が聞こえたのだ。


 これは味方の攻撃か、それとも?
 わからないけれど、風がおかしい。 
 暖かい風が吹いたかと思えば冷えた風や湿った風が吹いてきたりする。
 これは魔法を使ったときによく見られる現象だ。
 火の魔法や水の魔法など攻撃する魔法を使うとよく風が起こる。
 近くでたくさん魔法を使っている人がいるらしい。


 よく耳をこらせば比較的近いところで剣を使って戦っている人の音と混ざって低い地響きのような音や、小さな爆発音なんかが聞こえてくる。

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