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Another fantasy ? 98 ?

 今まで僕が魔法で出していた光は白っぽい色だったのだけど、徐々に黄色みがかかり、わっかのようだった光の形は徐々に謎の人物の体を包むような形に変わった。


 そしていつしか僕の手から光は放れ、相手の体を包んだ。
 光は相手の体を包むようにしてしぼんでいく。
 金に輝く光が人物の影を形作った後、光は薄れて消えた。


(バリア、すごいじゃないか!さすが天使!!)
 僕はすっかり魔法の光に魅了されてしまった。
 強力な魔法だったのか少し疲れた気がするけど辺りに魔力が満ちているためか、思ったより疲労感は少ない。


 それにしてもいつもうるさくて、不満の多いバリアだけ今度ばかりは大いに見直した。
(あぁら、あんたちょっと口がすぎるけど、感謝してるんならそれでいいや!そうとなればあたしもがんがん手伝う!)
 今度はとても頼りになることを言い出した。
 さっきの魔法は使った者も元気にさせるのか、と思えるくらいだ。


 そして、例の人物。
 まぁ、バリアが言うにはその人は人間じゃないらしいけど、彼女の方にも動きがあった。
 彼女がもぞり、と動いたのだ。
 


 全身が黒いので、少し不気味だが、荒い息がすっかり聞こえなくなったところを見ると、だいぶ元気になった様子。
 そして、勢いよくその人は起きあがった。


 長いローブやマントの裾が落ち、フードをかぶった顔からは、口元だけが見えた。
 その顔の部分だけ見ると、人にしか見えない。
 人の顔をした生き物なのか。


 腰を丸めて縮こまるような格好をしたその生き物は、僅かに頭を下げた後、よたよたと歩いた。
 そして屋根の陰からでていく。
 どこに行く気だろう。
 船室に戻ろうとしているのか。


 僕が後に続こうとしたとき、今腕に抱えたヒトデモンスターを落としたばかりの悪魔が彼女をとらえた。
 そいつは長い爪と牙をきらめかせ、彼女の方へ方向転換。


(うわ、やば!)というバリアの声、僕は危ない!と叫ぼうとした、がその前に。
「キイイィイィイイィアアァアアァア!!」
 耳をつんざくような叫び声が辺りに響いた。
 何というか、森の中でチュンチュン鳴いているような鳥が何百と集まって思い切り叫んだような。
 というのもその甲高い声はどこか鳥の鳴き声に似ていたんだ。


 そしてその声を発したのは今僕が助けたばかりの生き物であり、その声で一瞬辺りの物音がやんだ。

 空を飛んでいた悪魔、甲板で戦っている冒険者、そしてその相手モンスター、みんな固まった。
 ぼんやりしているところへまたさっきの鳴き声が聞こえてくる。


 ただ今回は僕の前にいる生き物からじゃない、別のところから聞こえた。
 そして僕が辺りを見回すまもなく、僕の目の前の彼女に変化が起きた。
 彼女が腕を大きく広げたのだ。


 いや、それは腕じゃない。
 本来腕が生えているはずの場所に巨大な羽が生えている。


 そして僕はこんなモンスターを知っていた。

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