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Another fantasy ? 99 ?

「ハーピー?」
 それは冒険小説なんかで見かける、かなり有名な生き物だ。
 でも、それは人魚なんかと同じで、空想上の生き物とされていたと思う。


 でも、実際にいたんだ。
 なぜこの船に乗っているのかはわからないけれど、ハーピーが目の前に現れ、そして一緒に戦ってくれるとなると、僕はなんだかとても誇らしいような気持ちになった。


 まさか想像上の生き物を実際に見ることができるなんて。
 ドラゴンを見るよりもこれはずっとうれしいんじゃないかな。
 感動する僕をよそに、ハーピーは大きく羽ばたいた。


 強い風が僕をなぶる。
 僕は顔をかばいながらもハーピーの様子を見た。
 物語と同じく、赤やオレンジ黄色や緑など、きらびやかな色をした羽をしている。
 暗い中僅かにある光源に照らされたその羽はとても美しかった。


 空に舞い上がり、彼女のマントがひらめく。
 僅かにのぞいた足は鳥そのもの形をしていた。


(ホントあんたって、びっくりするほど運のいいやつね)
 半ばあきれたようなバリアの声がした。
 そして辺りではほかにも羽音がし、人々の歓声が上がった。


 頭上には悪魔ではない別の者、ハーピーが飛び回り、空中から敵を攻撃している。
 僕はハーピーの姿に見ほれそうになった。


 しかし、僕はハーピーが飛んでいる場所よりももっと高い位置に視線がいった。
 そこには大量の黒い点が見える。
 そして点が現れる先、そこには暗くて見えにくい、けれど、一度見たら忘れられない光景があった。


「空に・・・・・・穴が!!」
 そう、空にぽっかりと穴があいている。
 そこから黒い点が大量に吐き出されているのだ。
 たぶんあの点こそ、悪魔、あの穴からこの悪魔が排出されている。


 あの穴をふさがない限り戦いはずっと続くだろう。
 しかし、どうすればいいんだ?


(あ、あんなもの見たことない!どうなってるの?!)
 珍しくバリアがとてもあわてた声を出す。
 魔王を見てもこんなにせっぱ詰まった声は出さなかったのに。


(ケイ、あんた本当に運がいいのか悪いのか)
 バリアがどこか哀れみを含んだような声音で言う。
 ちなみに僕としては運が悪いように思われて仕方ない。
 


 それにしても僕は不思議と落ち着いている。
 もしかしたらどうにもならない状況に直面してしまったため、もう諦めているのかもしれない。


 なぜ空に穴があくんだろう。
 誰かがあけたのか?
 僕はそんなことを考えた。


 しかし、今はどうにか戦わなければ、船が沈んでしまう。
 このままでは船に乗っている人全員が海の藻屑と化してしまうではないか。
 このままではいけない。
 僕もどうにか戦わなければ。


 諦めちゃいけない、というのは冒険者学校の学生時代、ひたすら言われたことじゃないか。

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