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Another fantasy ? 100 ?

(・・・・・・ケイ)
 不意に声がした。 


「キルア?!」
 何の気配もしなかったけれど、今の声はキルアのものだ。
 僕が考え方を変えたおかげか、ようやくでてきてくれた。


 普段であれば僕がいきなり声を上げれば訝しそうに見てくる人が大抵いるが今はいない。 
 ちょうど僕は空のモンスターから見えない場所にいるようだ。
 モンスターがやってこないので、周りに冒険者の姿もない。


(キルア、よくでてきてくれたね)
 僕はなんと話しかければいいか迷いつつ、そう話しかけた。
 しかし返ってきた返事に元気はない。


(うん・・・・・・。あの、ちょっといい?)
(どうした?)
(あのさ、私をあの穴のところへ行かせてほしい。いや、私をこの場に出してくれるだけでいいから)


 どうして?僕はそう聞いたのだけれど、キルアは答えなかった。
(悪魔・・・・・・)
 ぼそりとバリアがつぶやく。 


 悪魔?
 そういえば空を飛んでいる悪魔のような生き物、あれは本当に悪魔なのだろうか。
 奴ら絵に描いた悪魔のような見た目だ。


 そしてキルアも悪魔。
 何か関連があるのかな。


(とにかく、キルアに任せてみようじゃないの。今の魔力の状態ならあたしたち二人をここに呼び出すことはできるはず)
 バリアが言う。
 確かにさっきから僕の体はどんどんと魔力をため込んでいっている気がする。


 魔力というのは大体の場所に多かれ少なかれある。
 そして、魔力が多ければ多いほど、体に吸収しやすくなって、魔法をたくさん使っても疲れにくくなるんだ。
 だから辺りの魔力の密度が濃いときは、普段はなかなか使えないような強力な魔法も使うことができるというわけだ。


(前にも説明したと思うけどさ、私たちには体がちゃんとあんのよ。あんたが私たちの体を呼び出してくれれば、しばらくの間はちゃんとその場に体を持った状態でいられんの)
 バリアはそう前置きし、自分たちを呼び出す呪文を教えるからメモするように、と言った。


 今後バリアたちと話ができない状態で、なおかつバリアたちを呼び出す必要があるかもしれないから、と。
 ただ、今僕はメモ帳を持っていない。

(あぁ、仕方ないなぁ、もう。それじゃ口で言うから早く唱えなさい)と言うと、早速バリアは呪文を言い始める。


(天使バリアに封印されし悪魔、キルアの・・・・・・)
(え、ちょっと待って!これ、呪文・・・・・・だよね?)
 バリアが言い始めたのは今までの呪文と全く違う。
 普通の言葉と同じじゃないか。
 呪文というから今までのように、全く意味の分からない言葉が出てくるのだとばかり思っていた。


(あのね、これは魔力に対して唱える呪文じゃないの。だから、この言葉でいいの)
 そう言うと僕が質問する隙を与えず、バリアはもう一度呪文を言い始める。 
 僕としては魔力に対して言う言葉じゃないのなら、誰に対して言うのか聞きたかったのだけれど、言葉を挟む隙はなかった。


 というか僕はあまりのんびりしている場合ではないと後から思い直したのだ。
 キルアが待っている。
 それに早くこの争いを収めるべくキルアに行ってもらわなければ。


 僕はそう思い、バリアの言う文句を唱える。

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