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Another fantasy ? 101 ?

「天使バリアに封印されし悪魔、キルアの身体を今この地へ。遙か彼方、空の国より導く蝙蝠(コウモリ)よ、かの肉体を今ここへ、魂と結びつけん。レミアリオード!」
 僕はそう唱えたが、反応はすぐには現れなかった。


 その間に僕はバリアにレミアリオードというのは何か聞いてみたのだけれど、それは本来バリアたちの住む世界で、目上の人にものを頼むときに使う言葉らしい。
 きっとこのほかにもいろいろと独特の言葉があるのだろう。 


 そして、僕とバリアがそんな話をしているときだった。
(きた・・・・・・)
 どこか思い詰めたような、元気のない声でキルアが呟いた。
 いつもの調子でベラベラとしゃべっていたバリアはそれを聞いて押し黙る。


 頭上を見ると、そこには大量のコウモリが飛んでくるのが見えた。
 キィキィという独特の鳴き声を発しながら黒い羽がバサバサと大量に飛んでくる。
 いや、目の前にきたそれらをよく見ると、鳴き声はしているものの、そいつ等に身体はない。
 飛んでいるそれは羽だけしかないのだ。
 僕はぞっとした。


 空飛ぶ悪魔たちも驚いて場所を空けているのが見える。
 しかしこれで僕がここにいることがばれた、早く動かなければ。
 コウモリたちはハーピーたちの邪魔もしているようだし。


(ケイ!うだうだ考えずに集中して!コウモリに向けて両手を差し出すの!)
 バリアがせっぱ詰まったように言い、僕は言われたとおりに動く。
(それで、両手に魔力を込めるんだ!)
 今度もまた言われたとおり、僕は手に力を集中させる。
 だんだんと体が熱くなって、手に熱が生まれる。


 僕の両手には白い魔力の固まりができあがり、それにコウモリが一斉に群がった。
 僕は思わず手を引っ込めそうになったが、そこへキルアの(ひるまないで!)という言葉が響いた。
 僕はどうにかこらえ、手をコウモリへ差し出す。
 するとだんだんとキルアの気配が薄れていった。
 そしてそれと同時にコウモリが僕の両手の先で溶けていくのが見える。


(だ、大丈夫?これ!)
(大丈夫よ!とにかくあんたは魔力を出すことに集中しなさい)
 バリアが怒鳴るような口調で言い、僕は話しかけるのをやめる。
 とにかく集中するんだ。
 だんだんと身体の熱も上がり、魔力も大きくなった。
 コウモリが群がっているせいで、真っ黒の両手。
 空を飛ぶモンスターは僕が見えていても、僕の異様な行動に近づけずにいるようだった。


 そして、ある程度大きくなった黒い固まりはだんだんと膨れ上がり、人の形を形作った。
 不意に闇がはじける。
「うわ!!」
 僕は思わず目をつむり、顔を腕で覆った。
 しかしすぐに何が起こったのか気になり、腕をどける。
 


 恐る恐る目を開けた僕の前には、黒いマントを羽織ったキルアの姿があった。

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