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Another fantasy ? 103 ?

 クイットは僕が出てきた階段の前を通り、僕がさっきまでいたところの反対側へ回った。
 そこは壁に梯子がかけられており、屋根に上れるようになっている。
「とりあえず、こっち!」とクイットは先に梯子を上り始めた。


 僕らを見つけて、襲いかかってくる悪魔たちには小さな人――きっと精霊だろう――が光を放って追い払う。
 僕はクイットの後について梯子を登り、屋根に上がった。
 屋根の上は意外と広く、人が数人上っても大丈夫そうだった。


 悪魔からは丸見えだが、甲板の上で暴れている海のモンスターたちはここまで上ってこれない。
 寄ってくる悪魔たちはクイットの呼び出した精霊がやっつけているのでしばらくは安全だろう。
「彼女ディストラクトっていうんだ。私はディスって呼んでるけど。光の精霊だよ」
 クイットが紹介し、僕らの上を飛びディスことディストラクトは片手を振った。


「今さっきまで私ひのたんと一緒に冒険者の人を捜してたんだけど、ケイのことが気になってさ。途中光が苦手なモンスターが多いって聞いたから私も協力できるかと思ってきたんだ」
 なるほど、僕はうなずき返し、クイットの話を聞きながらも辺りの状況を見た。


 明らかに僕が出てきたときよりも戦況は悪化している。
 冒険者たち、戦っている人たちに疲労が出てきているんだ。
 最初見た戦いっぷりからして、相手はあまり強くはないようだけれど、何せ数が多い。
 疲れたところに攻撃されて、怪我をしている人が多いように見えた。
 残念ながらブレイズやキトンの姿、マオ君の姿は見えなかったけれど、きっとみんなどこかで戦っているのだろう。
 僕は船首側の方しか見なかったし、帆などが邪魔して遠くまでは見渡せない。
 とにかくどこか加勢にはいった方が良さそうだ。


 しかし、屋根の下には僕らを見つけたヒトデやクラゲ型をした水棲モンスターたちがうようよいる。
 なかなか屋根から降りづらい状況だ。
 ここから援護した方がいいだろうか。


(あんた!攻撃することよりもまず、他の人の治療を優先させなさいよ!)
 口調はともかく、バリアが珍しく天使らしい発言をする。
(でも治療っていったって僕はキルアを呼びだしたので相当消耗してるんじゃ・・・・・・)
 さっきと同じく、あまり疲れた、と言う感じはしないけれど、なんだか眠い。
 もしかしたらこれは身体がだいぶ疲労しているサインなのでは?


(あのね、眠いのはただ単に今が夜中だからよ!!あんたが思っている以上に今ここの魔力は濃いの。減る気配が見えない。むしろどんどん濃くなっていってる)
 言われてみると確かにそうかもしれない。
 なんだかさっきより爆発音やらいろんな魔法を使う音が増えた気がする。
 ただ天使はともかくとして、人というのはあまり周囲の魔力に気を配らないんだ。
 まぁ、魔法使いなら気にするかもしれないけどさ。


(あんただって一応魔法使いの端くれでしょ!)
(う、確かに)
 アーマーを着て、剣をぶら下げていたとしても、魔法が使えれば立派な魔法使いだ。
 僕がただ単に鈍感なだけか。

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