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Another fantasy ? 111 ?

「ん?」
 悪魔が一匹、急に海の中に飛び込んだのだ。
 不意なことだったし、かなりの勢いだったからよくは見えなかった。
 もしかしてああやって海のモンスターをとってきているのだろうか?


「どうしたの?」
 クイットが僕の見ている方向を同じように見ながら聞いてきた。
「いやさ、今悪魔が海に飛び込んでいったんだ」
 僕が言うと横では首を傾げるような気配がした。
 クイットはたぶん僕がさっき見た光景を見ていなかったのだろう。


 しかし、次に起こったことは僕もクイットも確かに見た。
 海から何か細長いものが何本も勢いよく出てきて、いくつか物を放り投げたんだ。
 そのうちのとても小さな物の一つが空中でキラリと光り、それらはすぐに海へと落ちた。


「今の見た?!」
 クイットが興奮したように言う。
「あぁ!見た!」 
 僕とクイットは思わず顔を見合わせた。


 今のは一体何だったんだろう?
 さっき海から放り出されたもの一つ、一瞬光りを反射した物は金属でできたもののように見えた。
 たとえば剣とかナイフみたいなもの。


 僕はさっき海から放り出された物はなんだったんだろうと思いながらもう一度海を見た。
 さっきの現象が起こった場所から僕らは結構距離が離れている。
 それに月が出ていて、船の上に光球が増えてきたとはいえ辺りは暗い。
 僕はまた何か起こらないかとしばらく海を見ていたけれどなにも起こらなかった。


「おい!そこのカップル!ぼーっとしてないで少しは手伝え!」
 不意に下の方からそんな声がして、声のした方を見た瞬間、恐るべきジャンプ力で屋根の上に何かが飛び乗ってきた。
 思わずのけぞるとその影は大きくため息を一つはく。


「あんたら油断しまくりだな。いくらモンスターが上に上がってこないからって二人でぼんやり海なんて見てさ!」
 少しむっとして相手の顔を見ると、僕は思わずぎょっとした。


 薄明かりに浮かぶその影、どうも女性のようだ。
 上半身は胸の部分だけを覆い、足も短いスカートをはいただけ。
 お腹も足も惜しげもなくさらしている。
 荒く一つにくくられている髪は金色で当たり障りはない。
 要するにここまでは特におかしなところはないんだ。


 そんな中、僕が驚いたのは彼女の耳と目だ。 
「あんた、遠慮がないねぇ。そこまでいい反応されると失礼を通り越して爽快だね」
 女性は皮肉めいた笑みを浮かべ僕らの方へつかつかと歩み寄ってきた。


 その目には白目がなく、横に開いた耳は普通の人の2倍ほどあり黒い文様が刻まれている。
 さらにその耳のふちはギザギザ、かなり特殊な種族のようだ。

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