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Another fantasy ? 112 ?

「おい、上は安全だ」
 僕の顔をじっと見ていた不思議な女性は不意に顔を逸らし、下を向いた。
 彼女は手を振り下に何か合図を送ったようだ。
 僕らがぼんやりと彼女の向いた先を見ていると、今度はふわりと人影が下から浮かびあがってきた。  

    

 その人の全貌を見て、僕はまた大きくのけぞってしまった。


「・・・・・・すみません」
 新たにやってきた人は俯きがちにぼそぼそとそう言うと、僕とクイットから少し距離をとった。
 その人物もまた女性で、彼女も変わった見た目をしていたのだ。


 彼女も先にきた女性と同じように、胸の部分を覆う布と、腰巻き以外はほとんどなにも身につけておらず、かなり肌を露出している。


 しかし今度はその肌が特殊だった。
 というのも肌一面に文様が刻まれているのだ。
 先にきた女性の耳に刻まれたものはどこか文字のようにも見えたけれど、今度はただの模様のように見える。



 そして僕らヒトと比べ彼女は足や腕が細くて長め。
 普通の人ではないようだった。
 髪は彼女も金色で、髪型も最初に来た女性とよく似ていた。


 そして、彼女の顔もまた目を引くものだ。
「こいつ目が見えないんだ。だから安全に戦える場所がないかって探してたんだよ」 
 先に来た女性が言い、目が見えないらしい彼女はわずかにうなずいた。
 その彼女の目は常に閉じられていた。
 しかも目の周りは肌の色が違う。
 はっきりとどんな色をしているのかは暗くてわからなかったけれど、彼女もまたヒトではないようだ。


「私はクレイディスカっていうんだ。クレディーって呼んでくれればいい。こいつはメイル・ヘイル。メイルって呼んでやってくれ」
 クレイディスカと名乗った彼女は僕らをじろりと見た。
 こっちも自己紹介をしろ、ということのようだ。


「僕はケイオス・ニル・ウェグナ。ケイって呼んでくれればいい。彼女はクイット・カルセトル」
「私も呼び捨てでかまわない」
 僕が言い終わらないうちにクイットが口を挟んだ。


 僕は「まぁ、そういうこと」とうなずき、彼女らを見た。
「ふーん、ケイにクイット・・・・・・ね」
 クレディーは何度かうなずき、メイルは特に反応を示さなかった。


「クイットは・・・・・・精霊使いか。ケイは・・・・・・欲張りだな」
 クレディーは僕らをじとじとと見て、ニヤリと笑った。
 僕らはとても分かりやすい格好をしている。
 僕はローブや鎧などたくさん着ていると言ってもどれも一般的なものだし、クイットは精霊使いの模範みたいな服装をしている。
 しかし彼女らは一体どんな能力を持っているのか皆目見当もつかなかった。
 特に武器らしきものは持っていないし、装飾品もほとんどつけていない。


 何かこれといった恩恵を受けているようには見えなかった。

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