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BLACK BIRD 第1章 -18-

「黒鳥!」
 後ろで不意に声がした。
「!」
 振り返ると、海谷がここへ走りこんでくるのが見えた。
 海谷は空を見て眼を見開く。


 空にはガーゴイルたちの様子がはっきりと見えるくらい迫っていた。


 すると海谷は腰のベルトにつけていた機械をモンスターたちに向ける。
 次の瞬間機械からは赤い光線が発射された、が、すぐに光は消えた。
 私が一体何をしているのか戸惑っているのをよそに海谷は機械の画面を覗き込む。


 仕方なく、モンスターに警戒しながら海谷の元へと私は後ろ向きに進んだ。
「ちょっと!何してんのさ!」
 こそこそとそう声をかけると、海谷は機械の画面を突き出してきた。
「これは・・・?!」


 その画面にはモンスターの画像が表示され、ガーゴイルという名前が横に書かれている。
 やはりあのモンスターはガーゴイルという生き物のようだ。


「この機械は知りたいものに光を当てると、その情報が表示されるっていう機能があるみたいなんだ。」
 海谷はそう説明すると画面をスクロールさせた。


 機械によるとあのモンスターたちは下級悪魔らしく、悪魔のようなモンスターには階級があることがわかる。
 あまり強くはないが、群れで襲ってくることがあり、大勢でこられると面倒な相手らしい。
 弱点は日の光で、特に目は極端に光に弱いと書かれている。


「黒鳥さ・・・!」
 するとすぐ後ろでむうの声がした。
「な、何あれ?」
 むうもやはり驚きの声をあげる。


 そして私もつられて前を見た。
「近っ!」
 機械を見ている間にもうモンスターたちは目の前まで迫ってきていた。
 が、さっきより数が少ない・・・?


「か、囲まれてるんだけどさ・・・」
 私が眼をしばたたいている横でむうが言った。
 あら、いつのまに!
 やつらはすっかり私たちを取り囲んでいる。
 そして歯やつめをカチカチと鳴らし、攻撃の機会をうかがっていた。


「み、みんな・・・」
 すると続けて息を切らしてゆうちゃんも現れた。
「・・・・」
 悠ちゃんは驚いた顔のまま絶句。


 そうしていると周りのガーゴイルより一回り大きいリーダーのようなやつが前に出て私たちを見た。


「・・・これって、逃げた方がよくない?」
 私はそう言って開いたままの屋上のドアへとじりじりと後ずさる。
 他の3人も後ずさり始めた。


「逃げるくらいならなんで俺ら呼んだんだよ。」
 海谷が横でこそこそとそう言った。
「いや、だって思ったより数多いし、武器も持ってるしさ・・・。ちょっとだけならうちらで何とかできるかな・・・って。一人のときに逃げようとも思ったんだけど、動けなくてさぁ・・・。」
 私がそう言うと、海谷を含め、話を聞いていた3人はため息をついた。
 考えナシでごめん、みんな!
 そう思いつつ後ろに下がる私。


 すると、ガーゴイルのリーダーがにたりと笑みを浮かべた。
「うわ・・・」
 思わずビビる私。
 そしてヤツは笑みを浮かべたままくいっと指を曲げた。
 すると大きな音で唯一の退路であるドアが閉じてしまう。
「ああー!」
 3人の冷ややかな目線が私に突き刺さるのも気にせず私はドアへと駆け寄りノブをひねった。
「あ、開かない・・・。」


 こうして私たちの逃げ場はなくなった。
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