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Another fantasy ? 115 ?

 クレディーの方に振り返るよりも先に、僕の体はふわりと浮き上がり、向いている方向とは違う場所にいきなり方向転換。

 屋根から突き出されてしまった。


「わ、うわああぁ!」
 そして僕は情けない大声を上げながら甲板へ落ちていく。
 しかし、床に激突する直前、僕の体の周りで風が巻き起こり、甲板に体を打ちつけることはなかった。


 よろけながらも何とか地面に足をつけ、上を見ると、こちらをのぞき込むクイットとクレディーの顔が見えた。
「な、何するんだ!」
 僕が精一杯怒鳴ると、クレディーはからからと笑った。


「まぁまぁ、そう怒鳴りなさんな。あんたは一応戦士だろ?」
 クレディーはにやにやと笑いながら言う。
 僕は不承不承うなずいた。


 よく魔法使いだと思われ、戦士とは毛ほども思ってもらえない僕は、戦士だと認識してもらえるだけでもうれしいものがあるのだ、悲しいことに。 
「そんなら剣使って戦いな!まぁ、あたしたちより魔法が得意だって言うなら一緒に戦ってくれればいいがな!」


「・・・・・・う、わかったよ」
 さっきの手慣れた戦い方を見る限り、彼女は絶対僕より魔法がうまい。
 僕はまだぜんぜん魔法を使いなれていなかった。
 前にも魔法の特訓をしようとして、自分の体が制御不能になったし。
 ここはクレディーの言うことを聞いて、モンスターとぶつかり合うしかなさそうだ。


「ケイ、がんばって!」
 クレディーの顔が引っ込んだ後、クイットが心配そうな顔を覗かせそう言った。
 僕が力なく笑い返すと、彼女も同じような笑みを浮かべ、姿を消した。


 彼女たちは魔法で、離れたところからモンスターを攻撃するのだろう。
 僕が肩を落とし、行こうとすると、僕の顔の横を光る物がよぎった。


「あ、君は・・・・・・」
 それはクイットの呼び出した、精霊。
「確か、ディストラクトっていったっけ」
 僕が言うと彼女はうれしそうにはにかんだ。


「名前覚えてくれたんだ!これからはディスって呼んでくれればいいからね!それで・・・・・・」
 彼女はにこにこと笑いながら僕の前に飛んできて、杖を振る。
 すると、明るく輝く光球が出現した。


「これ使って!」
 ディスはにっこりと笑うと、手を振って飛び去っていった。
 僕は頭上に浮かぶ光球に目をやる。
 僕の周りだけ妙に明るい。


 光球をくれるくらいならもっと援助してくれればいいのに。
 そんなことを僕は思ったが、早く行かなければクレディーに皮肉を浴びさせられるような気がして、僕は足早に、戦う音のする方へ向かうことにした。

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