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Another fantasy ? 116 ?

 僕がおりた場所はハーピーをかくまっていた場所に近く、人もモンスターも近くにいない。
 きっとこういうすぐには襲われない場所を選んではくれたのだろう。
 それだけでも感謝すべきなのか。
 なんにせよ遅かれ早かれ下に降りて戦う気でいたんだから、よしとしておこう。


「おい!君!」
 不意に背後から声がした。
 心臓が跳ね上がるように動き、僕は大げさに驚いた。


 振り返るとそこにはハーピーを快方していた野生児のような姿の青年のがいる。
「あぁ、君か」
 僕がほっと胸をなで下ろすと、彼はズンズンと近づいてきた。
 細目の彼はまるで目をつぶっているかのようだ。
 ちっとも瞳が見えない。
 彼は口をむっと引き結び、険しい表情をしている。


「君、まさか神の使いか!!」
「はぁ?!」
 急に彼が真面目な顔で言うので僕は思わず素っ頓狂な声を上げてしまった。
 上のクイットたちが今の声を聞いてはいないかとあわてて上を見上げたが、屋根の上からは特に反応がなく、ただ足音などの動き回る音が聞こえる。


 しかし神の使いとはいったいどういうことだ?
 もしやバリアを僕が呼び出したのを見てそんな風に思ったのか。


「おれは神様に治療までしてもらったんだ!あれはホントに神様だ!呪文を唱えたり、魔力をためたりしなかったし、瞳も変わってなかった!」
 最後の瞳が変わっていないと言うのは意味が分からないが、神様に見える資質はバリアには十分あったようだ。
 まぁ、それが彼女のねらいなんだからそう見えても仕方がないと思うけど。


「別に僕は神の使いなんかじゃないよ、ただの人間だ」
 僕があわてて弁明すると、彼は怒りをあらわにした。
「神の使い“なんか”とはなんだ!それにただの人間に神を呼び出せるはずがない!」
 彼はどんどんと僕に近づいてくる。
 僕はずりずりと後ずさった。


 僕が言ったのは本当のことなのだからさっき言ったこと以上のことは言うことができない。
 僕はホントにただの人だ。
 少し運が他の人と比べて著しく良いか悪いかっていうだけの・・・・・・


「おまえは一体何者なんだ!」
 青年の言葉が僕の心を突いた。
 青年の声が僕の頭の中で反響する。


 何かがおかしい。
 普通はこんな風に声が響くはずはない。
 魔法でも使わない限り。
 それなら彼が魔法を使ったのか。



 今の一言で何かが僕の中で動いた。

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