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Another fantasy ? 118 ?

 天地に伸びる死者の塔。
 塔に登りし冒険者。
 ひとたび死ねば仲間入り。
 死ねば出ること叶わぬ場。
 それでも人間ここにくる。
 なぜなら塔のてっぺんに、宝と力が眠るから。
 力はとてもおおいなる、存在動かす鍵になる。
 それを手にした人間は、世界が滅ぶその日まで、語り継がれる存在に、成り代わること違いなし。
 富と名声欲しければ、強き力が欲しければ、塔に挑みて勝ち抜かん。

 
 もしも仲間と臨むなら、一人逃げ出す許されん。
 仲間が全て敵となり、逃げ場が背中にあってでも、逃げれば災い降り懸かる。
 始めは災い目に付かず。
 運良きように見えるあり。
 けれど災い深くなる。
 死ぬまで邪悪はつきまとう。
 ひとたび死ねば仲間入り。
 もうそこからは出られない。


 僕は亡霊が語った、その歌のような伝説の中身を全て覚えていた。
 一度しか聞いたことがないはずなのに。
 そんなに熱心に聞いていたわけでもないのに。
 


 そしてヒトの姿をした亡霊は最後にこう言った。
「いままでその塔から生きて帰った人はいませんけどね」と。


 だからこの話をした人物は亡霊なのだ。
 帰った人がいないのなら塔についての知識を持っているのは塔の中にすむ亡霊だけだから。


 そして、僕は戦慄した。
 そうだ、僕は仲間が倒れていく中逃げ出した。
 走って、走って、塔の外へでた。
 ただただ走り続けたこと以外覚えていない。
 どうやって亡霊たちの間をくぐり抜け、外にでたのかも。


 そして、僕はそのときからおかしくなってしまった。
 僕の運命は狂い始めたんだ。
 僕は、死者の塔の呪いにかかってしまった。


 急に体の力が抜け、僕はゆっくりとした空間の中、目をつむった。    
 視界が暗く閉ざされる。 


 そのとき僕の頭の中で何かが見えた。
 暗い何か。
 人影のように見える。
 ゆらゆらと陽炎のように揺れている。
 その影はゆったりと近づいてきた。


 僕は目を離せない。
 いや、これはそもそも”見えている”ものなのか?
 その影はゆったりと近づき、腕らしきモノを降りあげる。
 僕に飛びかかってこようとしているかのようだ。


 僕は身動きができなかった。


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