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Another fantasy ? 119 ?

 不意に僕の視界の中に光が飛び込んできた。
 体が勢いよく揺れる。


 そして僕の足は床から離れた。

 体が浮力を持って、宙に浮かんでいるような感じだ。
 どこにも何もふれていない。


 そして僕の視界に変化が起こった。
 だんだんと光が広がり始めたのだ。


 こうして、さっきまで開こうともしなかった瞼がはじかれたように開いた。
 その次の瞬間僕の体を宙にとどめていた力がなくなり、僕は地に落ちる。
 何が起こったのかさっぱりわからない。


「痛た・・・・・・」
 床に体を打ちつけてしまったせいで、背中が痛いが、おかげで意識がはっきりとした。 


「おまえ、大丈夫か?」
 背中をさすりながら床に座っている僕の前に急に人影が現れた。
「君は・・・・・・」


 さっき僕に詰め寄ってきた野生児のような青年だ。
 彼の後ろには柔らかな光が指している。
 僕が青年の後ろを見ようとすると、彼はさっと僕の前からよけた。 


 彼の後ろにいたのは・・・・・・
「バリア・・・・・・」
 彼女だった。
「ケイ、やっぱあんた大変なことになってる」
 僕はそれを聞いて眉間にしわを寄せた。


 そんなこと言われなくてもわかっている。
 今の僕の様子が大変じゃなくて何だと言うんだ。


「でも、大丈夫。あんたに降り懸かったことは私たちに降り懸かったこと。どうにかしたげる、任せときなさい!」
 彼女はドンと胸をたたいた。
 それを見てなんだか僕は胸のつかえがとれたような気がした。


 僕とバリアの間に挟まれた青年は何のことかわからず、不思議そうに僕らの顔を交互に見ている。
「わかったらぼーっとしてないで早く戦いな!」
 彼女は多くを語らず止める間もなく去っていってしまった。 
 金に光る羽を羽ばたかせ、柱の間を縫うように飛んでいく。
 最後は光る羽が数枚宙に舞っただけだった。


「おい、おまえ。やっぱりどんな奴かはわからないけど、悪い奴じゃないな。神様の使いだからな」
 ぼんやりとバリアの去っていった方を見る僕の横でいきなり声がした。
 はっと我に帰ると、かなりの至近距離に青年の顔がある。
 僕が思わず後ずさると、彼は怪訝そうな顔をしたが、すぐに表情をゆるめた。


「おれはデーダ。おまえは?」
 彼はさっきまでの怒ったような顔や緊張した顔はどこへやら、にこにこしている。
 きっと僕が昔の出来事や影にとらわれている間にバリアが何か話したのだろう。


「僕はケイオス・ニル・ウェグナ。ケイって呼んでくれたらいいよ」
 僕が言うとデーダは満足そうにうなずいた。
「よし!それじゃおれとおまえは今からパートナーだ!一緒に魔物を倒すぞ!」
 言うが早いか彼は僕の腕をひっつかむ。


「えぇ!ちょっと!」
 僕は思いきり抗議の声を上げたのだが、彼は聞く耳を持たず、僕は彼にモンスターの元へと引っ張られた。


 どうもデーダは好戦的な性格の様子。
 そういえば彼はそもそもヒトなのだろうか?
 僕らとは違う種族かもしれない。
 武器を持っていないところを見ると、素手で戦うのかな。
 引き締まった体を見る限りでは、肉弾戦が得意なようなきもする。
 しかしその割に細身だ。
 どちらかというと、長く素早く動き回るのに適しているような気もする。 


 けれど、僕にはあまり考える時間はなかった。

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