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Another fantasy ? 120 ?

「おい!助けにきたぞ!」
 デーダが声を張り上げる。


 すると、たった一人で人手や魚型のモンスターと戦っていた人が振り返った。
 しかしその顔はヒトではない。
 それはまるでイタチのような顔だ。


「おぉ!助かる!こいつら切っても切ってもわいてくるんだ!」
 見れば船の手すりに何かがわらわらと群がっている。
「わ!こいつら船にあがってくる方法を覚えたんだ!」
 当初自力では壁を這い上がれないだろうと考えていたヒトデモンスターは今や体に生えたとげを利用して壁を這い上ることを学習したようだ。
 しかも海面からは魚型のモンスターが飛び出してくる。
 なるほど、これは戦っても戦っても切りがないわけだ。


「おまえたちが加わってくれれば心強い。特におまえさんはさっきの神さんの仲間だろ?」とイタチ顔の彼は僕を見た。 
 この低い声音や口調からするとこの人は僕よりずっと年上なのかもしれない。
 僕は少しうなずいた。
 すると彼は満足げな笑みを見せる。
 そのときかいま見えた歯はやはり人のものとは違い鋭くとがっていた。
 彼は一体どういう種族なんだろう?


「それならお手並み拝見といこうじゃないか!」
 彼はそう言うと大降りの剣を大きく振った。
 すると僕らの近くにいたモンスターたちが切られたり弾きとばされたりして一掃される。
 このパワーだと僕らなんていらないんじゃないかとさえ思われた。
 飛んできたモンスターの飛沫から目をかばいながら僕はそう考える。


 そして僕は戦士の持つ武器を見て驚愕した。
 なぜなら彼の持つ剣は手から離れているのだ。
 つまり宙に浮いている。


 男性の手は、やはりイタチなど動物に似た形をしており、それでは剣を握ることができない。
 だから剣を握らなくても戦えるようにしてあるのだろうが、それは一体どういった仕組みになっているんだろう?
 彼は魔法も使えるのか。
 あまり魔法が得意そうな柄ではないけれど。


「ケイ!それじゃここらのモンスターはおれたちがどうにかするぞ!魔物の進入を許すな!」
 僕は男性の持つ武器について考えていたが、デーダにはそんなもの目に入らなかったようだ。
 でものんきに考えごとをしている場合じゃないのは確か。


 デーダはイタチ顔の男性の剣が届かない場所にいるモンスターの群に向かっていく。
 僕は一気に緊張し始め、軽く胸を押さえた。
 動悸が激しい。
 しかし、こんなこと一ヶ月前に比べればなんてことはない。
 僕は剣を抜き、デーダの後に続いた。


 とにかく僕はめったやたらと手当たり次第にモンスターに切りかかった。
 ヒトデも魚もどちらもあまり耐久力はなく、おもしろいくらい倒すことができる。 
 しかし、いかんせん数が多すぎた。
 どこからやってくるのかモンスターは次から次へと出現する。


 イタチ顔の戦士はまだ余裕を持って応戦しているし、デーダも身軽にぴょんぴょんと動き回りながら蹴りや拳で応酬している。
 でも僕は早々にスタミナが切れてきた。
 やはり僕は体力がない。


 いつも戦うときは最終的に魔法に頼ってきた。
 今回もそうなるのか?
 僕は顔をしかめながらもヒトデたちに一太刀浴びせる。


 床にはモンスターの死骸や体液であふれ、目もあてられない惨事になっている。  
 これがもし明るい昼間だったりしたら僕ははっきりと見えるモンスターの亡骸を見て吐き気を催さずに入られないだろう。

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