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Another fantasy ? 127 ?

「まずい!あんた、早く逃げろ!」
「いや!でも!」
 男性が目を見開き怒鳴った。
 空からこちらに向かってくるその影にはどうも大きな翼が生えているようで、見た目は悪魔そっくりだ。


「さっきの奴らの残党かもしれない。このままじゃ俺もあんたも一緒にお陀仏だ」
 魔法が効いたのか、だいぶすらすらと話すようになった彼だが、相変わらず動くことはできないようだ。
 しかし彼をおいて逃げるなどできない。


 僕だって悪魔を一人は倒したんだ、彼を守ることもできる。
 僕は次こそは人の役に立つと決めたんだ。


 魔力の放出を止め、僕は彼の前に立ちふさがった。
「あ、あんた!」
 男性が背後で驚いた声を出し、せき込む。
 傷ついた人は放っておけない。
 僕は剣を構え、影を見据えた。


「こい!」
 僕はいつでも戦える!


 しかし、僕は戦う必要がなくなった。 
 というのも「ケイ!」という声がしたのである。
 上空から。


 よくよく見ればやってきているのは悪魔は悪魔でもキルアじゃないか。
 しかもマオ君も一緒である。


「キルア!マオ君!」
 キルアは悠々と甲板におりたち、マオ君も僕の目線の高さまで降りてきた。
「こ、これは?」
 僕の後ろで男性が呻くように言った。


 僕は剣をしまいながら今降りてきた人物が敵ではないことを説明する。
「そ、そうか」
 男性は大きく息をはいて、目をつむった。


「この人怪我してるのか」
 キルアが、男性の様子をうかがう。
 男性は薄く目を開けた。


「まさかいい悪魔がいるとは」
 彼のそんな言葉を聞いて、キルアは苦笑いを浮かべた。
 しかしこれからどうしよう。
 向かってきているのが敵でなかったからよかったが・・・・・・。


「おーい!ケイ!」
 不意に離れたところから声がした。
 あたりを見渡せば、デーダとイタチ顔の男性、そして片足を引きずっている、魔法使いがこちらにやってくるところだった。
 魔法使いはフードを目深にかぶっていて、顔がはっきりしない。
 さっき魔法の呪文を唱えていた声を聞く限りでは男性だと思われる。


 イタチ顔の男性は魔法使いを支えてやり、デーダはこちらに駆け寄ってきた。
「うわ!悪魔?!」
 そしてこちらにきた第一声がこれだ。


 僕は傷ついた男性と同じように、彼女が敵でないことを話す。
「まったく、敵だったら当に襲ってるに決まってんだろ」というマオ君のよけいなつぶやきは聞かなかったことにして、今後のことを話そう。


「彼かなりひどい怪我で、僕の魔法じゃ回復するのに時間がかかりそうだ」
 僕はどうする?と遅れてやってきたイタチ顔の男性を見た。
 きっと彼に聞けば的確な判断をくれるだろう。


「そうだな、じゃぁ、素早く動けるおまえさんとデーダでこの先に進んでくれ。俺はこの人と、そこの人を船内部への出入り口までつれていこう」
 そこで彼はキルアやマオ君に視線を向けた。


「おまえさん達はどうする?」
 するとマオ君は即答する。
「俺は師匠についていきますよ!」


 しかしキルアは少し考えた。
「私は、傷ついた人を送っていく手伝いをする。一人で二人送っていくのは大変でしょ?」
 そして最終的にキルアが出した答えはこれだ。
 傷ついた戦士、イタチ顔の男性、デーダなど、事情を知らない人たちは目を見開く。


「あんたほんとに悪魔かよ」
 戦士が言った。
 僕も同感だ。



「まぁ、おまえさんみたいなのがいれば安心だ。お言葉に甘えさせていただこう」
 イタチ顔の男性は「彼を頼む」と魔法使いをキルアに任せ、戦士をおぶった。
「それじゃ俺たちは行くから、船の先を見てきてくれ」
 彼はそういい残すとキルアと一緒にもときた道を引き返していった。

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