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Another fantasy ? 129 ?

 僕らはあわてて、マオくんの元に走った。
 見れば船首から見える海に大きな黒い陰がある。


「オクト?!」
 僕が叫ぶと同時に、さっきよりずっと大きく船が揺れた。
 どこかでめきり、といういやな音がする。


「大変だ!何か物の影に隠れよう!」
 僕はとっさにそう判断し、一番近くのマストに向かって走る。


 そして僕らが物陰に逃げ込んだ次の瞬間巨大な柱のようなものがさっきまで僕らがいた場所にたたきつけられた。
 それはヌメヌメと光り、赤い。


「オクトの足だ!」
 僕は小さな声で言う。
「あんなにでかいのか!」
 デーダが息を呑んだ。
「とんでもないっすねぇ」
 デーダに続きどこかのんびりしている口調でマオ君が言う。
「よく落ち着いていられるな、君は」
 僕はもう心臓が早鐘のように鳴っている。
「まぁ、魔王ですからね」
「あぁ、そうか」
 そんな会話をする僕らにデーダは目を見張る。


 そういえばマオ君が魔王だっていうのは口にしていなかったか。
 僕は人差し指を唇に当てた。
 なのでデーダは騒ぎはしなかったが、目をしばしばさせている。


「とりあえず、オクトとの戦い方を見極めて、追い払わないと」
 このまま手をこまねいていたんじゃ、いつか僕たち諸とも船が沈められてしまう。
「ケイはあいつの弱点知らないのか?」
 デーダが聞いてくるが、残念ながら僕はオクトについての知識はあまりない。
 見た目と、凶暴であることくらいしか知らなかった。


「さっきのイタチみたいな人に聞けば何かわかるかもしれない」
「あぁ、デイネルって人のことか」
「あの人デイネルっていうの?」
 さっきのイタチのような顔をした男性は、デイネル・ウィーゼルという名前らしい。
 さっき魔法使いを助けるため戦っている途中に聞いたのだとか。


「じゃぁ、船内への入り口に向かおう。きっと、僕が最初でてきた場所に向かったに違いない」
 僕らはオクトの動きを見ながら慎重に後ずさった。
 船に乗り上げてきたオクトの足はさっきからあまり動きはない。
 その足以外は体がほとんど見えないので、奴が海中でどうしているかはわからないが、ともかくここは退却だ。


 船の出入り口は船尾寄りにもう一つあった気がするが、何にせよ僕が最初でてきた場所の方が近い。

 そこへ行けばデイネルさんとも再会できるだろうし、キルアとバリアとも合流できるだろう。
 さらにその階段を覆う屋根の上にはクイットたちがいるのだ。


 そこまで行けば、十分戦力ができる。

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