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プロローグ?Y ?

 そこはどこか工場のような場所だった。
 汚れた制服を着た人々が薄暗い中働いている。


 その中、細いベルトコンベアのようなものの上を流れていく物にある人物が目を留めた。
「ん? これは」


 つまみ上げられたそれはコアと呼ばれている物で、機械の中に埋め込まれることで、その力を発揮する。
 それのはいった機械はとてもすばらしい道具になるのだ。


 そのベルトコンベアには多くのコアが流れて行っていた。
 しかし取り上げられたそれは、他の物とは違っている。


 コアは呪文のような特殊な文字の掘られた金で固定された石である。
 その石はそれぞれは色は違っているものの、大体どれも一つしか色はない。
 しかし今回作業員の一人が取り上げたコアの中心の石は七色に輝いていたのだ。


「おい、ちょっときてみろ」
 作業員は早速近くにいた同僚に声をかける。
 同僚は何事かと、興味津々の様子で駆け寄ってきた。


「これ、どう思う?」
 早速作業員は同僚に例のコアを見せる。
「うわ! こんな色したやつ見たことねーぞ!」 
 作業員二人は顔を見合わせた。

 そして後からきた同僚の方がはっと顔を輝かせる。



「そうだ! 俺偶然今日マニュアル持ってきてんだよ」
 どうも彼は仕事について書かれた冊子を持ってきていたようだ。
 ちょっと待ってな、とコアを発見した同僚を待たせ、彼はあわてて冊子を取りに行く。


 そしてあっと言う間に戻ってきた彼は、同僚と二人でマニュアルの内容を見た。
 するとそこには「異常な色をしたコアは売り物にはなりません。廃棄するので、係員に提出するように」とかかれていた。
 そこで作業員二人は再び顔を見合わせる。


「なぁ、これさ、ペンダントかなんかに加工して売ったら高く売れるんじゃ・・・・・・?」
「そうだな! どうせ廃棄されるんだから、売った方が得だ!」
 二人はそこでこそこそと話し合い、作業員のうちうち片方の知り合いの職人にそれをペンダントへと作り替えてもらう手はずになった。
 高値で売って、売った金は山分けしよう、ということにし、同僚がペンダントを受けとる。


「そうだ、ちょうど今いい具合のヒモ持ってるんだ。ここにうまいこと通しやすそうな穴があら」と彼はコア上部の金属に埋められた輪にヒモを通した。
 簡易ペンダントの出来上がりだ。


「んじゃ、今日の帰りにでも加工を頼んでみることにするわ」
 彼はうれしそうに笑いながら、作業服のポケットにコアを入れようとする。
 しかしコアに対しポケットが小さく、うまく入らない。


「おい、大丈夫か。無理に入れようとしない方がいいぞ?」
 それを見た作業員が心配そうな顔をしたが、その同僚は無理矢理ポケットに物を押し込み、大丈夫だって、と笑った。


 その後、ポケットに入れられたコアは、無理矢理入れたことによってできた穴から地面に落ち、そのまま、偶然工場外の用水路へと落ちて行ってしまったことに、彼は気がつかなかった。

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