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プロローグ?Y ?

(ねえねえ!ここどこどこ?)
(しらねぇよ。騒ぐな)
(しかし、これはどう見てもおかしいと思いますよ、だって外が真っ白です)
(とにかく静かにしているべきだと私は思うけど?)
(でも、何も、しないと、俺たち、ずっと、このまま)
(しか?し、何をしろっていうんだ?い)
(・・・・・・静かに)


 黒い点が次々と浮かんでいくほかは真っ白な空間。
 そこにペンダントのような物がぽつんと投げ出されていた。
 その首飾りからはなにやら声がしている。
 その声は高かったり低かったり、早口だったりのんびりしていたり、小さかったり大きかったり。
 口調もそれぞれ大きく違う。
 一体中に何が入っているというのだろう。


 しかしそんな得体の知れない物にも近づいていく者があった。
 いや、それは者といえるのだろうか。
 なぜならそれは棺桶だったからだ。


 全体的に紺色をしており、ふたは金で縁取られている。
 そして縁取られた真ん中には大きく十字のプレートがはめられていた。
 棺桶というからには中身は死んでいるのが普通だが、それは動いている。
 どうして棺桶が独りでに動いているのか。
 中身はいったい何なのか。


 ペンダントの中から外の様子を見ていた声はそんな疑問を口々にいった。
 しかしその声は唐突に静まり返る。


「やぁ、君たち!初めまして!」
 棺桶が喋ったのだ。
 いや、言葉を発したのはその中身だったのかもしれない。


 しかし驚くべきはその声の明るさだった。
 そのような暗い雰囲気漂うものに入っているのだから声も暗いものと勝手に思いこんでいた、いや、そもそも喋るとは思っていなかったものだから、首飾りの中からの声はパニック状態になっている。


(落ち着くんだ)
 そんな中冷静な声が様々な声を押しとどめた。
 どうも声の中でもリーダーシップのある者のようで、とりあえず他の声は静まる。


(どなたか存じませんが、私たちの声が聞こえるのですか?)
「もちろん!」
 静かに聞いた声に帰ってきた底抜けに明るい声はペンダントの中身たちに衝撃を与えた。
 というのも彼らの声が聞こえる者は今までだれ一人としていなかったのだから。


「君たちは僕が選んだんだ」
 そして棺桶の中身は続けてこうもいった。
(選んだ?!)
(何にだ?)
(何の、ため?)


「君たちは世界を壊そうとする者を倒してほしいのさ」
 声の質問への答えはそれだった。
 ペンダントの中身たちはどよめく。


 そんな中一際大きな声が聞いた。
(倒すって、俺たちはこんな体なんだぜ!動けねーんだから戦うなんて無理な話だ!)
 その声に同調する声がいくつか挙がった。


 確かに彼らは騒がしいが、外見の首飾りはというとぴくりとも動かない。 
 金に囲まれた虹の7色をした石が静かに輝いているだけだ。


「君たちはここを出たとき、君たちの声を聞ける二人の人物に会う。そのうち一人が体を貸してくれるだろう」
 再び石の中はどよめきに包まれた。
 ただどの声もどこかうれしそうな響きを持っていた。


「そして君たちは、6の仲間と出会う」
 明るい棺桶からの声は言った。
「それで君たちは黄色い石を捜すんだ」
(黄色い石)
「そう、特別な、パワーのある石だ」
 声はペンダントに言い含めるようにいった。


 しかし、辛抱たまらなくなったのか、ある声が叫んだ。
(俺は早く外に出たい!その体を貸してくれるって奴に早く会わせてくれよ!)
 その声を別の声がしかったが、明るい声はそれを承諾した。


「わかった!もう言うことは言ったし!それじゃ君たちをとばすよ!」
 ペンダントは宙に浮かび上がり、光に包まれる。 


 最後の瞬間、ペンダントの下部に文様が刻まれたことに彼ら声の持ち主が気づくのはもう少し先の話だ。

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