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プロローグ?G ?

 私は瞳目した。
 目の前に広がるはずの緑はどこにもなく、私の前に広がったのはただどこまでも真っ白な、空虚な空間だった。


 足下からは黒い細かな粒のようなものが上っている。
 その粒は実体がないのか体に触れることはなかった。


 私はどこか幻想的にも見えるその空間に見入っていたが、しばし間を空けて我に返った。
 元いた場所に戻らなければ。
 もしかすると、何者かの魔法に巻き込まれ、私が来るはずでない場所にきてしまったのかもしれない。

 しかし振り返ったところで遅かった。
 すでに私が出てきた扉は跡形もなく消え去っていたのだ。


 首を冷や汗が伝った。
 とにかく出口を探さなければ。


 私は辺りを警戒しながらもゆっくりと歩いた。
 槍を構えながら進む。
 しかし物音一つしない。
 唯一私が動く音が聞こえるくらいだ。
 自分が起こす音以外何もない。


 目を凝らし遠くを見つめるが先に出口とおぼしきものはなかった。
「ここは、どこだ?」
 思わず私はつぶやいた。
 誰か聞いているなら返事をしてくれないか、という意味合いも込めて。


「ここは・・・・・・」
 すると驚くべきことに返事が聞こえた。
 不意に背後に何者かの気配を感じる。
 振り返りざまに槍を突きつけた。
 相手は物怖じすることもなく言葉を続ける。


「世界の狭間。その中でも一番歪んだところ」
 私の目の前に浮かんでいたのはゼリーのような体をした緑色の丸い物体だった。
 真ん中に子供の落書きのような顔があり、真っ黒な瞳が私を見つめている。
 不気味だ。
 私は目を細めた。


「ようこそ、僕が選んだ君」
 目の前のそいつは目を細め、にっこりと笑った。
 敵意のようなものは感じないが、油断はできない。
 私は槍を突きつけたまま口を開く。


「おまえは何者だ」
「僕?僕は緑ポヨと呼ばれている。以後お見知り置きを?」
 ふざけた口調で奴は言うと、そのまま言葉を続けた。
「君は世界を守る役目を担った。6の仲間と共に君は戦う。最初の道具、翠の長靴を手に入れる」
 詩でも詠むかのような口調で目の前の緑は語る。


「一体私の身に何をするつもりだ!」
 この得体の知れない生物が私の平穏を乱そうとしていることは分かった。
 しかし具体的なことは何一つ分からない。
 世界を守る?6の仲間?翠の長靴?一体何を言っているのか。


「君は自ずと僕の言った言葉の意味が分かる。君と同じ境遇の人が同じ世界にいる、その声に耳を傾けて」
 目の前の生き物がそう言い終わったとき、私の体は光に包まれた。
 私は精一杯の抵抗として、目の前に槍を突き出す。
 しかし当たった感触はあっても、相手が倒れたような衝撃は一切ない。


 私は右足に何やら焼けるような痛みを一瞬だけ感じ、その後私の意識は白く染まった。

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