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BLACK BIRD 第1章 -22-

 目の前にいる二人はなんとも異様な姿形、そして服装をしていた。
 私の機械から出てきた子は人と言っていいのかもわからないような見た目。
 むうの機械から出てきた人は見た目こそ女性だが、服装はあまり現実的ではなかった。


 私の機械から出てきた子はというと、なにやらUFOのようなもの(乗り物なのだろうか?)から上半身が出ている。
 髪は短い金髪で、女の子のような顔だ。
 頭にはピエロがかぶるような水玉模様で先が4つに分かれた帽子をかぶっている。
 首や腕には金の腕輪がついておりそれはふわふわと浮かんでいた。


 そしてUFOのようなものの円盤の部分にはローマ数字がかれている。
 見た感じその数字は21まであるようだ・・・21?
 確かさっき読んでいたタロットカードの本・・・。
 そこには確かタロットカードは全部で21番まであると書かれていた。
 これは何か意味があるのだろうか?


 それからむうの方の機械から出てきた女の人・・・その人は長く青い髪を宝石のような石が付いた銀の輪でまとめている。
 そしてその服装はと言うと、様々な色をした宝石がついた、チャイナドレス。
 服についた宝石はそれほど大きくなく、美しいその顔を際立たせていた。


 そしてどちらの腕にも髪をまとめているものと同じような銀の輪に宝石のついたものをはめており、左手には大きな宝石の付いた指輪をつけている。
 その宝石にも何か意味があるのだろうか。


「やぁ、遅くなってごめんね?さぁ、説明書を持ってない君たちに、ボクがこの機械の機能についてお教えしよう!」
 UFOに乗った女の子(?)がそう言った。
 ボクと言ったから男の子なのだろうか?


 それにしても説明書を持っていないとはどういうこと?
 この機械にも説明書はあるのかな?


「さぁ、僕の言うとおりに・・・。」
「私の言うとおりに・・・。」
「やってね!」
「やってみて。」
 女の子(?)と女の人はそれぞれ同時に私とむうに話しかけた。


「それで、どうすればいいかというと、君の持っているタロットカードを機械のスロットに入れる。それだけ。」
 彼女(彼?)はそう言い、私の機械を指差した。
 女の人の方もむうになにやら指示を出している。


 私は機械を取り出して、側面を眺めた。
 スロットとはメモリーカードとかを入れる場所のようなイメージがある。
 機械の側面にはそれに似た、何かカードをいれるような場所がついていた。
 私はポケットに入れておいたタロットカードを取り出す。


 ふとむうの方を見ると、むうは何か手に赤い宝石のようなものを持っていて、それをくぼみにはめようとしているところだった。


 私は言われたとおりにタロットカードを機械に入れてみる。
 するとまた機械のレンズ部分から光が発せられた。
 むうの機械からも同じように光が発せられている。


 そしてその光は機械から出てきた二人のように光を発し、私の機械から出た光は人の形、そしてもう一つ何か犬のような形の光が現れた。
 むうの方はと言うと、私とは違い、小さな動物のような形をした光だ。
 そして、先ほど二人が登場したときほどとまではいかなかったもののひときわ明るい光を発すると、はっきり姿が見て取れるようになった。


 私の目の前に現れたもの。
 それは高校生くらいのお兄さんと、少し眉間にしわを寄せてあまりかわいらしい顔ではない犬だった。


 お兄さんは先に何か小さな風呂敷包みがついた気の棒を手に持ち、背中にも同じような木の棒を背負っている。
 髪はボサボサで、前髪も伸ばし放題、片目が隠れてしまっている。
 たれ目だが顔は意外ときりっとしていて、やる気があるのかないのかよく分からない表情。


 首にはスカーフ、長袖の上着に、長ズボンとブーツといった出で立ちで、いかにも旅人といった見た目だ。
 腰にはベルトが巻かれ、なんとなく海谷っていう人と同じような印象を受けた。
 確か彼も腰にベルトをつけていて、木の棒と同じように長刀を持っていたし、服装だって同じようなものだ。
 その服装はこの世界でいうと旅をしやすい格好なのかもしれない。
 そしてお兄さんの手にはなぜか花がつままれていた。


 それから犬の方はというと不機嫌そうな顔をしていて、主人(?)と同じように毛はボサボサ。
 首にはちゃんと首輪をしているので、たぶんこのお兄さんが飼い主なのだろう。
 柴犬くらいの大きさの体はけっこういろんなところに傷がついており、足にはところどころ包帯が巻かれている。
 太ももの部分には何か文様のようなものがついており、なんだか不思議な印象を受けた。


 そしてむうの目の前にはかわいらしい小動物がちょこんと座っていた。
 ふわふわした毛に覆われ、耳は少し長め。
 額には赤い宝石が埋め込まれていて、なんだかファンタジックな印象を受ける。
 首にも同じような赤い宝石の着いた首輪をしていて、なんとも愛らしい。
 私のとこの犬とは大違い(お兄さんには悪いけど)。


「・・・あ、お呼びで?」
 そしてだいぶ間が空いた後、お兄さんがそう聞いてきた。
 私は黙ってお兄さんの後ろを指差す。


 そこには光でだいぶ参ってはいるが、とりあえず体力はしっかりと残っているモンスターの群れ。
 ざっと見て十数体。


「あ?、こいつらを何とかしてほしいと。うん、ここに来るのは久しぶりだし、しっかり働いていこう。見切りをつけられてしまったら困るからね。」
 そんな少し間延びした独特の口調でお兄さんはそう言うと、手につまんでいた花をプスッと犬の頭にさし、両手に木の棒を構えた。


 そしてさらにむすっとした表情になった犬に向かってこう言った。
「突撃!」
「ガウ!」
 犬はそう返事をすると、お兄さんへ体当たりをした。
 これは彼らのお決まりのパターンらしい。
 しばらくコントを繰り広げるとようやく敵へと向かって行った。


「それで、この子は一体何を?」
 むうが動物を抱えて、女の人に聞いた。
「その子はカーバンクルといって、防御壁を張ってくれる。あなた達はその子の作る壁の中にいなさい。後は私たちが何とかする。」
 彼女はそう言うと、カーバンクルをなでてから、モンスターの群れへと行ってしまう。


 彼女、そしてやる気のなさそうなお兄さん(と犬)はびっくりするほど強かった。
 私達が何度も攻撃してようやく倒せたモンスターをほとんど一発で倒してしまうのだ。


 お兄さんの武器はただの木の棒のはずなのだが、ものすごく痛そうな音がする。
 あの棒は折れたりしないのだろうか。
 犬も噛み付いたり引っかいたりかなり痛そうなことをやっている。
 女の人も素手だがすばらしい腕前だった。


 そしてこのカーバンクルと呼ばれた子も壁を作り私たちを守ってくれている。


 どういう理由で彼らが私たちのために戦ってくれるのか、彼らは一体なんなのか、何もわからないけど、たぶん敵ではない。
 みんなの無事を確かめてから後でゆっくりそれについて話してもらおう。
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