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6?G

 気づいたときには私の体は日の照りつける砂地に放り出されていた。
 辺りを見れば、ポツポツと寂しく草が生えているくらいだ。
 遠くの離れたところには木々が見えたが、そこまではずいぶんと距離がある。


 いや、私は森に向かうべきではない。
 私が向かうべきは元いた場所だ。
 ここはどこなのだろう。
 私は立ち上がった。


 その次の瞬間おびただしい数の声が私の中になだれ込んできた。
「今日の夕飯は・・・・・・」
「おい!魔物だ!」
「のわー!助けてくれ!!」
「この後どこいく?」
「今回の旅行は楽しかったわねー!」
「グアアアァアァア!!」
「おい!あれを見ろ!」
「し、死にたくない・・・・・・」
「なぁなぁ、ここどこだよ!」
 私は耳をふさいだ。


「な、なんだこれは?!私には何が聞こえている・・・・・・?」
 私は大きく首を振った。
 声が多すぎる。
 一体この声は何を伝えたいのか?
 いや、そもそもこの声は私に向けられたものなのか?


「し、静まれ!」
 あまりのうるささに、思わずそう叫んだ。
 そんなことでこの正体不明の声が収まるとは思っていなかったのだが、予想に反し、ぴたりと声は聞こえなくなった。
 恐る恐る耳を覆っていた手を離す。
 やはり何の声も聞こえない。


「何だったんだ、今のは・・・・・・」
 日常会話、楽しそうな声、死ぬ間際のような声、相当慌てた声。
 様々な種類の声が分け隔てなく聞こえていた。
 私は一気に疲れを感じ、再び座り込んだ。


 空を見上げれば憎らしいほど青青としている。
 一体どうすればいいのだ。


 何やら世界を守るだの、仲間がいるだの、長靴を探せだのと言われたが、どれもこれも意味不明だ。
 私は何の使命を持ってここにいる?


 その仲間とやらに私の身に起こっていることがわかる人物がいるだろうか。

 その仲間を探して、長靴を見つければ私は元の場所に帰ることができるのだろうか。
 わからない、何も。


「しかし、座り込んでいるわけにもいかない」
 私は今武器しか持っていない。
 水分や、食料などは何も持っていないのだ。  
 どこか人のいる場所にいって、食料と水を確保しなければならない。 


 私は再び立ち上がった。
 そして歩き始める。


 遠くに金属の固まりのようなものが見える。
 あの大きさからするとそれはもしかすると町かもしれない。
 あそこに向かおう。


 私は足早に先へ進んだ。
 誰かいないかと渡りに注意を払ってみてみるが、動くものはない。
 まれに白い鳥が空を飛んでいくのが見えるくらいだった。

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