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BLACK BIRD 第1章 -23-

「うああっ!!」
 私は反射的に杖を持った手で頭を抱えうずくまった。
 それでなんとか剣をよけることはできたが、腰が抜けてしまいそれ以上動けない。
 そして私の頭上で剣を振り上げる気配がした。


 もう・・・終わりだ・・・。
 そう思って私はぎゅっと目をつぶった。


 だがいつまでたっても私の頭上に剣が振り下ろされることはなく、その代わりガーゴイルたちの悲鳴が聞こえた。


 もしかして誰か仲間が助けに来てくれたのかと思いゆっくりと眼を開ける。
 目の前には黒い鳥の羽が舞い散る中消えていくガーゴイルたちと、大きな漆黒の羽が見えた。


 そしてその羽は私の前にそそり立つ人の背中についている。
 私が声もなくその大きな背中を見つめていると、その人はゆっくりと振り返った。


 その人はかなり身長が高い。
 2m近くあるんじゃないだろうか?
 海谷もかなり背の高い方だが、そんなの目じゃないくらいその人はすらりとして背の高い男性だった。


 顔は整っており、目は細め、少し冷たそうな印象を受ける。
 少し長めの髪を後ろで簡単にくくっていた。
 黒くすその長いシンプルなデザインのコートを着ており、その背中からは黒くとても大きな羽が生えている。


 そして気になることはその羽だけではなかった。
 その人の右手が人の手の形をしていなかったところだ。
 その手は普通の手の数倍ほどの大きさで、まるで鳥の足のようにしわが刻まれ、長く鋭いつめが生えている。
 指は5本あるようで、モノをつかむことはできるようだ。


 私が動けずにしげしげとその人を眺めていると、私は不意に抱きかかえられた。
「え?えっ?わ、わわわわ!!」
 私はそう声をあげることしかできなかった。


「怪我をしているのか?仲間はどこだ。」
 私が何か言う前にその人は動き始めた。
 私の体重はそんなに軽くないはずだが、その人はまるでぬいぐるみを持っているだけのように私を抱えている。


「わ、私は大丈夫で・・・」
 大丈夫だから下ろしてほしいと言おうとしたそのとき。
「黒鳥!!くろと・・・」
 海谷の声がした。


 そして私が抱きかかえられたまま前を向くと、海谷が呆然とした顔でそこに立っていた。
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