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12?O

 摩訶不思議ピンク頭お兄さんに衝突してしまった僕は、大きなトカゲモンスターと戦うことになってしまった。


 しかし!
 そのモンスターを見るときも僕の能力、ゲームEYEは発動した。


 なんとモンスターの頭の上に大きな枠が表示され、そこに名前やら説明やらが表示されているのだ!
 そこには顎から腹の皮膚は柔らかいからそこを狙え、などということが書いてあった。
 ほかにもどこそこに生息している、だとか、こんな仲間がいる、なんていう今はどうでもいい情報も掲載されている。


 そして、三体やってきていたうちの二匹は兄ちゃんがゲームの主人公のようなたち振る舞いで鮮やかに倒してしまった。


 それから、僕はというと、もちろんトカゲを倒すことができた。
 なんといっても今の僕にはゲームEYEがある。
 相手が攻撃してくるタイミングが手に取るようにわかるし、弱点も知っているし、なにより体力ゲージまで確認できる。
 僕がパンチを決めればおもしろいくらいゲージが減るのだ。
 もう余裕だった。
 最後顔に回し蹴りを決め、僕最高にかっこいい!


 倒れた三体の巨大トカゲをバックに、僕とお兄さんはハイタッチした。
「やるな、少年!」
「兄さんこそ!」
 そうしたところで、僕は兄さんの腕の文様に気づいた。
 さっきの戦闘のせいか、兄さんの着ていた上着の袖が片方破けてしまっている。
 そこから淡くピンクに光る文様が見えるのだ。


「兄さん、それ!」
 僕がそれを見つめると、兄さんは口をとがらせた。
「いやぁ、なんか知らないけどいつの間にかこんなんできててさぁ」
「ちょっと見せて!」
「あぁ」
 お兄さんの腕を引き寄せ、じっくり見てみる。


 僕の手のひらに現れた文様とは色も形も違う。
 兄さんの模様はハートからなにやら花のようなものが生えている柄。
 その花のようなものは見ようによっては手のようにも見え、僕のものと同じく、どこか不気味だ。


「兄さん、僕にもそんな感じの模様があるんだよ」
 僕は手のひらをお兄さんに突きつけた。
「ほよぉ、ほんとだな。俺のと雰囲気がそっくりだ」
 そうなのだ、僕のにしろ兄さんのにしろ、雰囲気だけはそっくりなのだ。


「ねぇ、もしかして兄さん、6の仲間、とか、世界を守る勇者、とか、なんか探せ、とか言われなかった?」

「あぁ、言われた言われた!なんか棺桶にそんなこと言われたぞ!」
「棺桶?!」
 棺桶とはいったいどういうことか。


「確かに、仲間がいるだの言われたけど、少年、もしかして君が仲間なのか!」
「そうかも!」
 さっきの戦いっぷりを見るに、このお兄さん変わった頭だけど、ずいぶんと強い。
 勇者とはきっとこんな風に見た目からしてふつうの人とは違うのだろう。


「きっとこの文様みたいなのが、仲間の証なんだよ。後5人、ほかに仲間がいるはずだ」
「おぉ、そうか!そんで、どこにいるのか知ってんのか?」
 そうだった、仲間を捜すとはいえどこにいるんだろう。


 あのオレンジの生き物は外に仲間を迎えに行け、みたいなことを言ってはいたけど、仲間がみんな町の外にいる、とは言ってなかったし。
「とにかく、僕の住んでる町に戻ろう。もしかするとほかの仲間は町の中にいるかもしれない」


 僕は急に焦りを感じた。
 ゲートの鍵が閉められていて中に入れなくなっているかもしれない。
 一度確かめたかった。
 仲間を一人見つけたことだし、これでもう僕の勇気は証明された。
 それにモンスターとも戦ったんだ。
 もう十分じゃないか。
 とにかく家に帰ろう。
 すぐに仲間を捜し出せとは言われなかったし、数日かけて探すのもいい。
 それにこの兄さんもしかしたら外で戦う兵士さんたちの間では顔のしれた人かもしれない。
 だったら兄さんの力を借りて自由に外と中を出入りできるかも。



 そうと決まれば早く帰ろう。
「兄さん早くいこう!僕の家に案内するよ」
「おぅ!」


 しかし、僕らが急いで戻ったとき、ゲートの鍵は閉まっていた。
 中には入れなくなってしまったのだ。


 しかし、一つ進展があった。
 鍵が閉まったドアの前には青い髪をした奇妙な女性が立っていたのだ。

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