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15?G

 私は不可思議な生き物たちにペンダントのことを任せ、老母に歩み寄った。
 目を細めているその女性は私をみているようでも、生き物たちをみているようにも見える。


「あの」
 おそるおそる話しかけると、女性はふっと私を見た。
 何となく話しかけづらい沈黙が流れる。
 聞きたいことはたくさんあるのに。
 私はこれからどうすべきか、とか、どうすれば元の世界、生活に戻れるのか、とか。


「お主は一番迷いをもっておるようじゃな」
 私が口を開く前に老婆が行った。
 一番、とは誰のなかで一番なのか。
 例の6の仲間という奴か。


「お主はできるだけ早くもとの生活に戻りたいと思うとるようじゃが、それはなかなか叶わん」
「な・・・・・・」


 いや、薄々そんなことじゃないかとは思っていたんだ。
 こんな状況になっている以上、早々もとには戻れないだろう。


 しかしなぜこの人は私の考えていたことが分かった?
 寸分違わずこの人は私の心情を言い当てた。
 もしかしてこの人はかなりの力を持った魔導士なのか。


「現実を受け止めるのじゃ。言われたことをこなす。それが元の生活に戻る一番の近道じゃろ」
 老婆はふがふがとうなずいた。


 そうか、やはりあの奇妙な生き物に言われたことをこなすしか、元に戻れる道はないのか。
 世界を守れだのと言うことはよく分からないが、緑の長靴とやらはまだどうにかなるかもしれない。
 ただ、わざわざ私に探してこいと言うようなものだからその長靴というのは普通のものではないのだろう。
 そうだ、この老婆なら私の探しているもののことを知っているのではないだろうか。


「あの」
 もう一度質問しようとしたそのとき。


 背後からなにやら叫び声のようなものが聞こえた。

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