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17?B

「僕らは仲間を捜しているんだ」
「仲間?」
(黒猫さんは何か意を決したような顔をしています)


「私も仲間を捜しています」
(私は守るべき仲間を捜している。

 そして、青い盾というものも)


「あなたも?!」
(驚いたような顔で、私の前の二人は顔を見合わせました。

 さっきまであまり近寄ろうとしなかったのに慌てて近づいてきます)


「この、模様に見覚えは?」
(黒猫さんは肉球のかわいらしい手のひらを、ピンクの髪をした男性は腕を私の目の前に突きつけました。

 どちらも何か不思議な光を放つ文様が浮かび上がっています。

 しかし私には見覚えがありません)


「知りません」
(私が正直に答えると、二人は露骨にがっかりしたような顔をします。

 そんな顔をされるととても申し訳なく感じる……)


「じゃぁ、話は変わるけど、この扉開いてた?」
「いえ」


(この扉を開けてくれるのでしょうか、と期待して答えたものの、彼らは、特に黒猫さんは目に見えて落胆しました。

 彼らはこの中からきた人なのでしょうか。

 それともこの中に入ろうと遠くから旅をしてきた人なのでしょうか。

 私には分からない)


「そうか、じゃあ、いいんだ」
「俺たち今見せたものみたいな模様を持った仲間を捜してるんだよ」
(落ち込む黒猫さんを慰めながらも、初めて、男性が口を開きました。

 もう私に対してあまり怖がっている様子はありません)


「世界を救う、みたいな使命をもらった人たちをね」
「ほんとですか?!」
(今彼が言ったことは私が言い渡されたものと内容がほぼ一致しています。

 しかし私に文様はありません)


「詳しく話をしていただけませんか。私も世界に関する話を聞いたのです。青くて丸い、不思議な方から」
「丸い?」


(そこで人間の男性も驚いていたのですが、黒猫さんもうつむいていた顔を上げました)
「僕もオレンジ色の丸い生き物にあったんだ。そいつってぽよぽよしてた?」
「はい。それに自ら青ぽよ、と名乗っていました」
「やっぱり!」


(さっきとはうって変わって黒猫さんは目を輝かせます。

 やはりこの方たちは私の言われた仲間、に関係しているのかもしれません。

 いえ、その仲間、本人かもしれない)


「この文様ってね、その不思議な奴にあった後にできたみたいなんだ。だからあなたはまだ気づいてないだけで、どこかに紋章が浮き出ているかもしれない」
「ここにとばされる前にどこか痛みを感じなかったか?」
(矢継ぎ早に話をされ、私はふと、青いあの方の元から去る際、首に違和感を感じたことを思い出しました。

 私の体は普段あまり痛みを感じないので、おかしいと思ってたのです)


「首の後ろ側に何か違和感を感じました」
(ありのままを伝えると、黒猫さんは少し申し訳なさそうな顔をして口を開きます)
「あの、首を、見せてもらっていい、かな」


(彼は私に対してどんな口調で話しかければいいのか迷っているようで、言葉に迷いはありますが、意志ははっきりしているようです。

 私は自分で首の後ろを見ることはできないので、快く承諾しましょう)
「ありがとう」


(少しほほえんだような顔を見せ、黒猫さんは私の後ろに回ります。

 私の方が彼よりとても背が高いので、しゃがんであげました。

 彼のふかふかした手が私の首に触れたのを感じます)


「あ!」
(後ろで彼が大きな声を上げました。

 やきもきとした様子で私たちを見ていた男性も、辛抱たまらないといった様子で私の背後に回ります)
「青い文様だ!」


(男性が、大きな声を上げました。

 どうやら彼らが私の探していた仲間であり、同じく私こそ彼らが探していた仲間だったようです)

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