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BLACK BIRD 第2章 ?2?

 やはりみんな起きた直後はぼんやりとしていた。
 しかしすぐに自分がどんな状況にあったか、思い出した。


 そして今、みんなで集まって席について、会議中。
「とにかく、服の問題をどうするかが先決かな。このままじゃ外にでられないし」
 腕組みをしながら、悠ちゃんがうなった。
 無兎も同じポーズ、表情をしている。
 この辺は双子だなぁ、と感じた。


「それでもここに着替えないてないだろ。あったとして体操服?」
 海谷が苦笑いを浮かべながら言った。
 この服装で出歩くのも嫌だけど、体操服で町をうろつくのも同じくらい嫌なものがある。
 いや、むしろ、この服装の方がまだ体操服よりはましかも。


 とりあえず校内を散策してみるか。
 そう提案しようとしたとき、再び海谷が口を開いた。 
 私は一旦言葉を飲み込む。


「そういえば、この機械。これここでも動くのかな」
 海谷が言ったのは私たちがそれぞれ持っている不思議な道具のことだ。
 これは異界に飛ばされたとき、各自持っていたもの。
 色や機能がいろいろと違うのだが、種類は同じようで、いうなれば、魔法のアイテム、といったところ?




 この機械はこの世界の科学では説明できないような機能が詰まっている。 
 でも、それは、異界の方にこの世界にない力があったからこそ、使えるものだったんだと思う。
 そのこの世界にない力とはいわゆる魔力。


 私たちが向こうの世界で世話になり、唯一私たちが出会った異界の住人”ふよ”さんは、私たちの世界には魔法を使うための根本的な力がないから、魔法が使えないのだとふよさんは言っていた。
 ただ、もし、私たちの世界に魔力が流れ込むようなことがあれば、私たちの世界にも魔法が現れるだろう、とも言っていた。
 でも魔力がない世界は他の世界と比べ比較的平和だろうといっていたから、私は魔力を望まない。
 確かに魔法を使えたらとても便利だし、楽しいけど、私たちの世界には魔法を使って戦う相手なんていない。
 私たちの世界では魔力なんて危険なだけの不気味なエネルギーとなってしまう気がした。


「ここには魔力がないからこれは使えないかも」
 私はほとんど呟くように言った。
 海谷がちらりを私を見て、悠ちゃんと無兎はいつの間にかその機械を手に持っていた。


「まぁ、試してみないとわからないし。とりあえずボタン押してみようじゃないか」 
 海谷は機械を見つめながらそう言って、適当にその機体のボタンを押した。
 悠ちゃんや無兎も機械のボタンを押す。


「あ!ついた!」 
 そして3人全員がぱっと表情を明るくする。
「え?」
 私が無兎の機械を見つめると、得意げな顔で、無兎が画面を私に向けた
 確かに画面には明かりがつき、読み込み中という意味らしきバーが表しされている。
 私も急いで自分の機械を取り出し、ボタンを押した。
 私の物も難なく電源が入り、読み込みを開始する。
 いつも通りだ。


「電源は魔力関係ないのかな?それか、他にエネルギー源があるのかも」
 悠ちゃんがつぶやき、機械を様々な角度から眺める。
「見たところでわかんないと思うよ?」と無兎が冷ややかな目で悠ちゃんを見た。


 そしてそんな二人の会話を後目に、海谷が「お!」と声を上げた。
 どうしたのか、と海谷の表情を伺うと、海谷のやつ、なんだかうれしそうな顔をしている。
「どうし・・・・・・」
「アニキ!!」
 私が口を開いたのと同時に、海谷の機械から声が。


 この声はシドラの声だ。
 シドラは海谷の機械の中にいるモンスターのようなもの。 
 機械の外に出ることもできたのだけど、ここではできないのかな。


 そして、シドラに続き、悠ちゃんの機械からリミティ、無兎の機械からフィニティの声が。
 そして私の機械からも「よかった、繋がったか」というコクの声がした。

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