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BLACK BIRD 第2章 ?5?

「よかった、これで外に出られるな」
 弓道部の部室にて弓を入れておくための袋を拝借した私たちは、校庭を見ることのできる図書室へとやってきていた。
 いつもは必ず人がいるこの部屋にも人影はなく、祈るような気持ちでみた校庭にも人の姿はなかった。
 ただ校庭の向こうに見える道路には普段と変わらず人が行き交い、車が走っていくのが見える。   
 異変が起こったのはこの学校の中だけなのだろうか?


 私たちは図書室の中のいすに腰掛け、不安そうな顔をつきあわせた。
「外に出られるのはいいけど、具体的に私たちはどこに行けばいいのかな?」
 悠ちゃんが最初に口を開いた。
 確かにそうだ。


 このままこの中にいたとしてもどうにもならないけれど、外に出るとしてもいったいどこに向かえばいいんだろう?
「というか、ふよさんのことはどうするの?この状況について何か知っていそうなのって、ふよさんくらいしかいないでしょ?」
 今度は無兎が口を開いた。


 確かにその問題もある。
 最後にみたふよさんの様子はとても変だった。
 かなり調子が悪そうで、話すことでさえもとても苦労しているような感じ。
 彼女は無事だろうか?


 そして無兎の言うとおり、この状況についてきちんとした情報を知っていそうなのはふよさんをおいてほかにいなかった。
 でもせっかくふよさんが元の世界に帰してくれたというのにそこをのこのこ戻っていくのは如何なものか。
 というか、異界にはどうやって戻れというんだ?


 みんながこの問題に直面したらしい。
 一気にみんな黙りこんでしまった。
 そんな中次に声を発したのはこの中の4人ではなく、少し下の方から声が聞こえた。


「みんな、ちょっといいか?」
 それは私が腰につけていたベルトの方から聞こえたものだった。

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