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Another fantasy ? 133 ?

「すぐにバリアが助けにきてくれる!」
 僕はブレイズの顔をのぞき込んだ。
 精一杯不安な表情を押さえながら。


「バリア・・・・・・?」
 ブレイズが目線をあげる。
「ほら!あの天使だよ!僕の中にいるっていう!」
 僕は精一杯元気づけようと大声で行ったのだけれど、彼は目線を伏せた。


「あの天使とかいうのってクイットに攻撃しようとした奴だろ?」
「あ・・・・・・いや、その」
 そういえばそうだった。
 彼はバリアに対して嫌なイメージしか持っていないのだ。


 最初バリアを呼び出したときはうまくいかず、彼女が小さい姿で僕らの目の前に現れた。
 そのときクイットはバリアをバカにしたんだ。
 それでバリアは怒ってしまい、クイットを攻撃した、と。


 そしてそれを見ていたブレイズは僕の天使と悪魔がいるという言葉を、悪魔のような天使がいる、と解釈してしまったのだ。
「バリアはすごく強力な魔法が使えるんだ!キトンの怪我もすぐ治せるよ!」
「そう、なのか?」
 ブレイズがまた顔をあげる。


「そうだよ!元気出して!これ以上キトンを傷つけるわけにはいかないだろ?彼女をこれからも守らないと!」
 なにを僕は偉そうなことを言っているのだろう、ブレイズに声をかけながら思った。
 僕なんて仲間たちを見捨てて逃げてきたんだ。
 でも、だからって、じゃあ、そこにしゃがんで泣いてれば?なんていう風に突き放す事なんてできるはずがない。
 ほっとけないよ。


 まぁ、こんな風に誰かの面倒を見ていられるのも余裕があるから何だけど。
 しかし僕が内心こんな事を思っていても、言葉には効果があった。


「そう、か。そう、だな」
 ブレイズは目をつむり、何か考え込むような表情をした。
「ケイ」
 目をつむったまま、彼がつぶやくように言った。


「何?」
「しばらくしたら俺も復帰する。先に行っていてくれ」
「あ、うん、わかった」
 てっきり一緒に行くものだと思っていた僕は少し驚いた。


 しかしその後ブレイズの目を見て、僕はすぐさまその場を後にした。
 彼が開いた目には強い感情が込められていた。
 決意のこもった目の前に僕は不要である。

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