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21?O

 不思議な女の人について、僕らはまた砂地を歩いていた。
 さっきのトカゲが倒れている場所は少し不気味なので、そこは通らず、別の方向へ進む。


 女の人は魔物ではないらしいけれど、角やしっぽまで生えているんだからとても人間だとは思えない。

 かといっても獣人でもなく、獣らしき箇所はどこにもなかった。 


 彼女が仲間だとは判明したけれど、この人と一緒にいて大丈夫だろうか。
 どこかおかしい人じゃないよね。


 他の仲間には僕と同じ獣人がいるかな。
 それか同じくらいの年の人。
 今は不思議なくらい静かにしてるけど、兄さんは話の分かる人みたいだった。
 でも兄さんはどう見ても僕よりずっと年上だ。


 僕は身近な考えの仲間がほしい。

 けど、勇者の仲間たちに二人も子供がいるだろうか。
 勇者なんだから、強い魔法使いとか、剣士とか、すごい人がいるのかな。
 いや、魔法使いなんかはゲームの中だけの話か。


「誰かいます」
 不意に女の人が声を上げた。
 その人が向いている方を見るけど、特になにも見えない。


「んん?なんもいねーじゃん?」
 後ろをのんびりついてきていた兄さんも目を細める。
 僕はじっと目を凝らしてみてようやく分かった。
 何か動く黒いものが見える。
 あれは人だろうか。
 ここからだと距離がありすぎてよく見えない。


「少年、君は何か見えたのか?」
 兄さんに聞かれ僕はこっくり頷いた。
 ぼんやりした影だけだけれど僕にも一応何かが動いているのが見える。


「何がいるんだ?」
 僕は分からない、と首を振った。
 しかし不思議な女性は遠くを見つめたまま無表情で答える。


「奇妙な白い生き物が2体と、おばあさん、そして布で顔を隠した人物が一人」
 どうも彼女には影の詳細が見えているらしい。


 しかしどうも怪しげな一団だ。
 白い生き物はなんだか分からないし、こんなところを歩いているおばあさんなんて怪しすぎる。
 ましてや顔を布でおおっている人なんて、見たことないし、不気味じゃないか!



「そいつらが俺たちの仲間かもしれねーってことか」
 鼻にしわを寄せる僕の横では兄さんがのほほんという。
 その声には警戒心がかけらもない。
 もうむしろこの状況を楽しんでいるようにも聞こえる。
 やっぱりこの人はすごい大物なのかもしれない。


「とにかくあの人たちの元へ向かってみましょう」

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