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RAINBOW STORY ? 162 Ghost?!

 廊下も教室と変わらず薄暗くて不気味だ。
 あたりをきちんと見ることができるのが唯一の救いだけれど、この状態でいきなり誰かに出てこられたら私は卒倒するかも。 


 チャイを後ろに確認し、私はおそるおそる先に進む。
 私の教室は結構廊下の端の方にあって、下に降りる階段に行くには、他の教室の前を通らないといけない。
 私は怖いと思いながらも、誰かいないかと、教室を見ながら歩いた。
 しかし、向かいにある教室までのぞく気になれない。
 廊下の真ん中を歩きたくなかった。
 できれば壁のそばを歩いていたい。


 私を耳を澄ませながらも、ゆっくりと先に進んだ。
 私の横にある教室の中はやはり誰もいない。
 ただ、食べかけのお菓子が散らかっていたり、机の上にノートと教科書が開いていたりと、ついさっきまで人がいたような様子だった。


 もしかして火事とかがあったんだろうか?
 もしかしたら火事の時になるサイレンが誤作動して、それで、みんなあわてて避難したけど、結局何ともなかったとか?
 それならいいな。
 何でもないことだったらいい。


 でも、そんな可能性は限りなく0に近い気がした。
 だって私の身にはずっとあり得ないようなことが立て続けに起こっているんだ。 
 今回もきっと、そんな感じだろう。
 きっと尋常じゃないことが起こっている。


 そう思ったときだった。
 後ろから足音がした。
 パタパタという足音。


 スリッパ?いや、スニーカー?
 わからないけど、背後から足音が私に迫ってくる。


 私は急なことにパニックになり、あわてて逃げ出した。
 知り合い?
 いや、だったら話しかけてくるでしょ。
 私かなりわかりやすい後ろ姿してるんだし!


 私が逃げる一方、足音の方も走り出した。
 しかも足音の方はどんどん近づいてくる。 
 階段へと続く角を曲がろうとしたときだった。


 がしりとかなり強い力で肩を捕まれる。
 私は息が止まりそうになった。


 やっぱ幽霊!?
 気が遠くなりかけたとき。


「おい」
 ひどい掠れ声が耳元で聞こえた。
「ふわ、あ、あ、悪霊退散!!」


 私は戦いを試みた。
 大きく腕を振りあげ、思い切り腰をひねる。
 肩をつかんだ手がはずれ、私は振り向きざまに、チョップをお見舞いした。
 見事にそれは決まる。
 手にジーンとした痛みが走り、チョップを食らった相手は悶絶した。


 頭を抱えるそれは幽霊などではない。
 れっきとした人間であった。

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