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RAINBOW STORY - 54 Another scream -

「ぽよ……ぽよ……?」
 私を呼び止めたのは紛れもなくポヨポヨだった。
 そう、チャイと私をこの世界に飛ばした張本人。
 ただ、今私の目の前に入るのは緑ではなく青色をしていた。


「君か! 今回この世界に送られてきたっていうのは!」
 彼(性別はいまいちわからないけど、声は男)はぐいっと私に近寄る。
 私は思わず後ずさった。


「そっか~。よし。じゃぁ君にこれから仕事を手伝ってもらおう!」
「はぁ?」
 仕事?
 何の?


 大体コイツは一体何者?
 どうやらあの緑のポヨポヨとは別人……いや、別ポヨだろうけど……。


「今ここの屋上で大変なことが起こっているんだ。生と死の力が……!」
「生と死ぃ?」
 でっど・おあ・あらいぶ?
 一体このスライム的生き物は何のことを言っているんだ?


「とにかく、これを受け取ってくれ!」
 そう言うと同時に彼はどこから取り出したのかきらりと光る何かを私に投げつけた。
 何とかキャッチしたそれは缶バッチ。
 見たこともない模様だ。


「それあげるからさ。手伝って……」
「もちろん!!」
 これはきっと珍しい物だ!
 私の世界の物じゃなかったら更に値打ちがあるぞ!!


「じゃ、じゃぁ、ついてきてよ」
 私の異様に光る目に少したじろぎながらもポヨポヨはふわりと窓から外に出る。
「え? ついて行くってどうやって?」
 窓の外に出てコイツはどうしたいのか?


「見れば分かるでしょ? “飛んで”行くんだよ!!」


   :


「フレアー!! フラウさーん!」
 フラウに手を引かれるまま走ると俺達は少し開けた所へ出た。
 どうやらここは学校のグラウンドのようだ。


 そしてそこへ駆け寄ってきたのは「ジミー!! ……いやいや、ブラン!!」
「……はい……ブランです」
 そうブランだ!
 いけない、つい地味な見た目につられてジミーと呼んでしまった。
 ブランは少し顔をしかめたが、すぐにさっき声をかけてきたときと同じような緊迫した表情に変わる。


「ゴホン! あのですね、先程誰かの悲鳴を聞いたのですが……」
「あぁ! 女の子の悲鳴なら俺達も聞いた」
「女の子?!」
 俺の言葉に必要以上にブランは驚いた。


「僕が聞いたのは男の子の悲鳴です。しかも小さな。さっきあの建物内にいた小さな男の子はフェザー君くらいですから、まさかと思いまして……。女の子の悲鳴と言うのは、僕は聞いた覚えがないですね。僕が聞いた悲鳴は明らかに男の子のものでしたし」
 俺とフラウはブランの言葉に思わず顔を見合わせる。
 フラウの顔は真っ青だ。


「ブラン! 手がかりは? どこから悲鳴が聞こえたんだ?!」
 俺はブランの肩をゆする。


「うぁわわわ……! 落ち着いてください、フレア! まだ話には続きがあります!」

>55話へ
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