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Another fantasy ? 135 ?

 僕にもっと力があればもっと沢山の人を救えるのに、とまた後悔の念に駆られそうになる。


 しかし、その横を何かが猛スピードで飛んでいき、僕の関心は今飛んできたものに移った。
 軽く振り返ってみれば、飛んできたのはハーピーだ!


 そういえばさっきまで彼らの姿が見えなかった。
 一体どこに行っていたのかはわからないけれど、ハーピーたちはまだ元気そうだ。


 彼らが人々を足で掴み、飛び上がった。
 間一髪人々は波に呑まれずにすむ。
 僕は安心して走り、どうにか波の勢いが収まったところで、立ち止まった。


 そこは船の内部へ通じる階段の前。
 クイットたちがいるところからはまだ距離がある所だ。
 だから彼女たちの援護は受けられない。


 僕は急いで人々を船の中へと移動させた。
 そして誘導した人たちに、余裕があれば中で回復した人々や、まだ戦線にでていない戦えるものを呼んできてくれるよう頼んだ。
 僕が支えてあげていた女性は声が出せないようで、何も言わなかったけれど、にっこり笑いかえしてくれた。
 了解してくれたのだろう。


 僕は人々を送り、ブレイズ達の姿を探した。
 すると少し遅れてキトンを抱えたブレイズが走ってくる。
「ブレイズ!」
 僕が大きく手を振ると彼ははっとした顔でこちらを向いた。


「早く中へ入って!」
 僕は腕をぐるぐると回しまだ避難できていない人々も一緒にブレイズを誘導する。
 ブレイズはすまない、と頭を下げて、船の中へと消えていった。


 全員が船の中に入ったのを確認しほっと一息ついて、僕はふとさっきまでいた船首の方をみた。

 そこには紫色の光が見える。
 その直後に海から大きな水しぶきがあがった。
 どうもマオ君が海に逃げたオクトを追撃しているようだ。
 オクトについては彼に任せておけばいいだろう。


 問題は波と一緒に船に新たに乗り上げてきたモンスターたちだ。 
 あたりを見渡せば僕の他には人がいない代わりにモンスターだらけだった。


 ここから、少しいけばクイットやデーダたちと合流できるだろう。
 しかし、僕がここを離れれば、何も蓋をするものがない入り口から船の内部にモンスターが進入してしまう可能性がある。
 ここを離れるわけにはいかない。


 でも、僕一人でたくさんのモンスターを相手に戦うのは分が悪すぎる。
 じりひりと迫り来るモンスターを後目に僕は辺りを見回した。
 誰か助けにきてくれないだろうか。
 キルアとか、バリアとか、デイネルさんとか、ハーピーのみんなとか。


 しかし、誰も近くにはいなかった。
 さっきまでいたハーピー達も、みんな怪我人を運びに行ってしまったらしい。
 こうなれば、一人で応戦するほかない。
 


 大丈夫だ、しばらくしたらまだ戦う余裕がありそうだったブレイズがここに駆けつけてくれるはず。
 僕は剣を構え、戦闘態勢に入った。


 まず僕に迫ってきたのは魚型のモンスター。
 テラテラと光る鱗に覆われ、その顔はほとんどが口で驚くべきことに目玉がない。
 大きな口には細長くするどい歯がびっしりと生え、噛まれたらひとたまりもなさそうだ。


 僕は飛びかかってきた魚相手に、ほとんど何かを考える余裕もなく切りつけた。
 魚の破片が宙を舞う。
 切れ味は良好、しかし腕への負担が大きい。
 思ったより魚は堅かった。

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