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Another fantasy ? 136 ?

 休んでいる暇はない。
 僕は次に飛びかかってきた魚をなぎ払い、攻撃を食らわないよう、モンスターの一団を観察した。


 まず僕のすぐ前には魚モンスターが数匹。
 こいつらはあまり手を煩わせるような相手ではないし、攻撃もワンパターンだ。


 そしてその魚たちの後ろをゆっくりと動いているのがクラゲモンスター。
 笠の端には薄く長いひだが何本もたれ、笠の中心からはひだが何本も絡まったような線が伸び、一際長いそれの先には大きな歯がついている。


 一閃。


 クラゲの笠の中心には何か光るモノがあり、時折何か色を帯びる。 
 あのモンスターについては出方をうかがった方がいいかもしれない。
 あの光るものはきっと魔力を持った石だろう。


「あぐっ!」
 クラゲの方ばかりに気を取られていたら、死角にヒトデモンスターが潜んでいたようだ。
 思い切り右腕に噛みつかれ、激痛が走った。

 思わず剣を取り落としてしまう。
 


 反射的に左手の平に魔力を込め、噛みついているモンスターをはじきとばす。
 しかし意外と深くに歯が食い込んでしまったようで、少し動かすだけでズキズキと痛む。
 血が手の先に伝った。
 


 しかし、血を止めようとする間もなく、チャンスといわんばかりに魚モンスターが飛びかかってくる。
 何とか突撃を交わし、一匹が海に落ちた。
 しかし相手方にはまだまだ数がある。


 ヒトデモンスターがまだすぐ背後に潜んでいるような気がして、集中できない。
 最悪船内に逃げ込もう。
 まだ大丈夫だ。

 まだ倒れることはない。
 もうすぐ、きっともうすぐ、ブレイズか誰かが助けに来る。


 僕は両手に魔力を宿した。
 片方は回復用、もう片方は攻撃用のものだ。


 しかし、ろくに溜める間もなくモンスターが飛んでくる。
 僕はあわててしゃがみ込み、頭上からかぶりつきにきたモンスターに魔力の球を投げつけた。
 見事命中した玉はモンスターの体もろともはじける。
 魚だったものが僕に降り注ぎ、顔が濡れた。
 思わず目をつぶり、顔を拭う。


 するとさっきまで自らの手を伸ばしていた背後から爆発音が聞こえた。
 振り返ると、煙が上がる船の欄干から一瞬橙の稲妻が延びる。
 急いでモンスターの方に視線を向ければ、さっきよりずっと近づいてきたクラゲが、その笠から延びる刃を僕に向けていた。


 どうにも奴らは魔法を使えるようだ。
 魔法はあの刃から出すらしい。

 しかし、僕も負けてはいない。
 魚を一回の攻撃で倒し、次の攻撃も運よくかわして時間を稼いだので、回復用の魔力がある程度たまった。


 右手から左手に魔力を移し、回復用に変換しつつ、右手には攻撃用の魔力を溜める。
 早く傷ついた腕に治癒の力を注がなければ、血を止める事ができない。

 しかしここで、予想外のことが起きた。

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