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Another fantasy ? 137 ?

「嘘だ!」
 なんということだろう。

 回復魔法が使えない!


 何度やってもいつもの感覚がしない。
 回復魔法を使うときは魔力を持った手に独特の暖かさが伝わってくる。


 しかし、今僕の手にあるのは何かが手の上にあるという感覚だけ、熱は感じられない。
 そうやってもたついていると、魚モンスターが左右から飛びかかってくる。
 僕は仕方なく両手の魔力球を投げつけた。


 今までなら魚の攻撃が一回入り、僕が倒し、少し間があって、また攻撃される、そういう流れだったのだけれど、向こうも学習しないわけではない。
 ただ攻撃しただけでは僕を倒すことができないと学んだのだろう。
 魚たちの攻撃の後、間髪入れずにクラゲたちの魔法攻撃が僕に向かって放たれたのだ。


 僕の目を橙の光が焼いた。
 結局今回ばかりは誰も助けが来なかった。



「いや、まだだ」
 魔法が僕の目の前に迫る。

 その刹那、僕は気力を振り絞り、魔力で壁を作ることを試みた。
 手を突きだし、壁をイメージしてて力を込める。
 目をぎゅっとつむっていたので、目の前の様子は何も見えなかった。


 そんな折り、耳に何か奇妙な音が響いた。
 キィキィ、とかそんな感じの甲高い声。
 新手のモンスターかと目を開けると、僕の目の前には何か小さな生き物がたくさん飛んでいた。
 その生き物は今まさに僕にかみつこうとしていた魚モンスターへ群がっている。


 一体何が起こったのか。
 目の前では黒い煙が燻っており、敵の魔法からどうにか自分のみを守る事ができた、と言うことだけはかろうじて分かった。



「おい、おまえ!」
 そんなとき下の方から声がした。
 見下ろすと、右手にある船内への階段、そこを今小さな白いものがゆっくりと飛んでくるところだった。


「ひのたん!」
 そういえば彼のことをすっかり忘れていた。

 場違いなほど平和な名前に僕は急に店にいたことを懐かしく思い出す。

 しかし、そんなことに思いをはせている場合ではない。



 確か彼には船内に戦える人が残っていたらつれてくるように言ったんだ。
 そしてそのひのたんの背後にはよく見ると、今まで見たこともない生き物の姿があった。


 その生き物はウサギににた風貌で二本足で歩いている。
 しかしウサギの特徴である長い耳の部分が水晶のような石でできているのだ。
 つまり、頭から二本の石がはえている。  
 モンスターか何かの一種だろうか。
 そのモンスターのように見える生き物はさらにその背後に荷物を持った深緑色の小さな生き物を従えている。


「こっちきな!」
 その場に留まるべきかどうすべきか迷っていると、ひのたんが僕を呼んだ。
 モンスターの方を見れば、何やらマスコット的な猫のような顔をしたモンスターらしき生き物が、魚やクラゲを攻撃していて、敵の視界に僕はもう入っていない。


 それを確認した僕は、船内へと続く階段へ飛び込んだ。

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