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Another fantasy ? 141 ?

 僕の後ろにいる生き物の背には羽が生えており、僕の剣を重たそうにぶら下げて飛んでいた。

 確か彼らはサッシャという生き物だったか。



「あ、ありがとう」

 僕は礼を言うと、剣を受け取った。

 さっきから剣を落としてばかりな気がする。

 先ほどもヒトデモンスターに噛みつかれた拍子に落としてしまっていたんだ。



「それじゃ僕はまだ戦っている人たちと合流するよ」

 剣をローブに引っ掛けてぶら下げると、クリアたちの方を振り返った。

「君たちは船内でできることをしてくれ」

 少し偉そうな言い方をしたかな、と思ったけれど、二人は神妙にうなずいた。



 僕はそれを確認し、サッシャたちの間を抜ける。

 彼らがここに着たということはこの階段を上った先のモンスターはあらかた片づいたのだろう。

 いつでも魔法を出せるように手に力をためながら僕は甲板に顔を出した。

 が、すぐその目の前を何か影がよぎる。



「うん?」

 よく見ればサッシャたちだ。

 振り返ると僕の背後にはその小さな生き物がびっしりと集まっていた。

 僕が少し動くとその動きにあわせて彼らも動く。

 もしかしたら彼らも僕と一緒に戦ってくれるのかもしれない。



「君たち助けてくれるの?」

 僕が聞くと、彼らは何か甲高い声で鳴いた。

 イエスという意味かな?



 僕は小さな武器をかがげる彼らを頼もしく思いつつ、クイットたちの元へ向かった。


 :


 クイットたちが待機しているであろう、先ほどとは別の船内への入り口に戻ると、「ケイ!」と上からクイットの声が降ってきた。

 見上げれば屋根の上にクイットが立ってこちらに見ている。



 僕は怪我をした方とは別の手を振った。

 しかし、のんびりと手を振っている場合ではなかったのだ。



「ケイ、後ろ!!」

 背後からサッシャの甲高い声が聞こえた。

 振り返るとあわてて小さな生き物が空へと逃げていくのが見え、目の前には水に濡れた真っ赤な柱が迫っていた。



 無意識的に腕で自分をかばったが、そんなもので迫りくるものを受け止められるはずはない。

 僕に迫ってきていたのはオクトの巨大な足だったのだ。 万事休すか、とあきらめた僕。

 二回目の走馬燈が流れる。



 そういえば今まで生きてきた中でこれを見るのは何度目だろう。

 今まではなんだかんだで助かったけど、今度こそ終わりか。

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