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RAINBOW STORY - 55 Wanted person -

 バッチって一体何?
 そう思ってしまうほどバッチは何でもできた。
 まぁ、まだ4つしかバッチの力を使ったことはないのだけど。
 でもこうもあっさりと空を飛べてしまうなんて……。


「ほら、そろそろ飛ぶのにも慣れたでしょ? 早く行かないといけないってさっきから言ってるじゃないか!」
 青いポヨポヨは文句を言いながらも私が飛ぶのに慣れるのを待ってくれていたが、そろそろ痺れをきらしたようだ。


「分かったよ……。行けばいんでしょ!」


   :


「フレア、フラウ!!」
 俺達が階段を駆け上っていると下から呼び声がした。
 階段の手すりから身を乗り出し下を見るとこちらを見上げるブラストの顔。
 その後ろにはリリスの姿もあった。


「ブランから話は聞いた! 急ぐぞ!!」
 ブラストはそう言うが早いか階段を駆け上ってくる。
 俺も先を急いだ。


 ブランの話と、フラウが精霊を使って突き止めた、怪しい魔力の発生している、犯人がいるだろう位置。
 そこが学校の屋上だった。 


 早いとこ上に行って騒ぎを止めないといけない!
 きっとそこにさっき聞こえた悲鳴の真相があるはずだ。


 しばらく走ってようやく屋上のドアの前まで辿り着いた。
 だが鍵がかかっているのかドアが開かない。


 こ、この際ちょっとくらい壊しても大丈夫だろ!!
 俺は魔力を込めたパンチ一発でドアを吹き飛ばした。
 ドアは遠く吹っ飛ぶ。
 後ろで「げっ」という3人の声が聞こえたけど、それ以上は何も聞こえなかった。
 たぶん黙認してくれたんだろう。


 そして走り出た先にはカプセル型の機械が二つとそれを見上げる怪しげな3人組がいた。
「な、なんだこれ?」
 光の反射で目の前に設置されている機械の、カプセル状の所には何が入っているのか見えないが、そこは人一人入れそうだ。
 何か入っているのか?
 

 慌てた俺の声に気づいたのか怪しげな団体がこちらを向いた。
「おや、君は……」
 その中にいた一人……そいつは……


 湖で遭遇したあの青年だった。



   :


 屋上へ着地!
 そして、顔を上げた先で見た光景に私は目を見開いた。


 そこにあったのは大きなカプセルのような物に入れられ、眠るように目を瞑っているフェザー君とレイさんの姿があった。
 そして、二人の背中には異様なものが。
 フェザー君の背中からはピンクに光る結晶のようなもの、レイさんの背中からは服を突き破り骨のようなものが飛び出している。


 屋上を見渡すと、フレア達がやってきているのが見えた。
 それから私達のすぐ近くに怪しげな三人組の姿がある。
 私と青ポヨは丁度機械の影に隠れるような形になっていて、屋上にいる他の面々は私達に気がついていないようだった。


「あれが、天使と死神さ」
 目を見開く私の横で不意に青ポヨが言った。


「は?」
「説明は後! とりあえずそこの君の仲間達とこいつらが戦おうとするのを止めないと!」


 前を見ると、フレア達は今にも何やら怪しげな人達に飛びかからんばかり。
 怪しげな人達からは異様な気を感じる。
 このまま彼らがぶつかったら大変なことになりそうだ!


「状況は理解できたね? じゃぁ準備して」
「え? 準備?」


 私が聞き返したのがポヨに届くか届かないかの間にポヨは大きく息を吸い込み声を張り上げた。
「ここにおわすは救世主アイル様なるぞー!!」
「ぅええええ?!」
 全員一斉に何事かとこちらを向いた。
 うわ、すごい恥ずか……ってあれ?


 あの変な三人組のうち二人……顔そっくり!!
 片方は黒髪で片方は白い髪。
 両方ともそれぞれ違う目が髪で隠れて、服装も似てる。


 さらにその間に立つのはゴスロリ衣装に身をつつんだ女性。
 肩より少し長いくらいにウェーブした髪。
 つんと澄ました感じの顔。
 見るからに私の苦手なタイプである。


 そんな人の目の前でポヨのヤローは何言ってくれとんじゃぁぁぁ!!
「おいコルァ、ポヨコノヤロー」
 私は巻き舌でポヨを睨み据える。
 そんな私を見てポヨは青ざめて(元から青いが)後ずさった。


「ちょ、まっ……ごめんなさい。お願いですからこの3人組を追い返してください」
「無理言うんじゃねーよ」
「ヒィィィ」
 私はそうやりとりした後にはっと大切なことを思い出した。
 そういえばここにはフレアやリリスたちが……。


 私が恐る恐る振り返った先には目を輝かせているフレア、そしてどん引きしている残り3人の姿。
「あ、ははは」
 私は引きつった笑いを浮かべるととりあえず、怪しげな3人を見据えた。

>56話へ
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