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Another fantasy ? 146 ?

「まずい、すごくまずい」

「でも何で今まで出てこなかったんだろう」

「そんなの知らない!でも早いとこなんとかしないとここもやばいよね。今まではもしかすると何かが守っていたのかもしれないけど、それも今はないし」

「何かが守ってた?」

「そうだよ。今の今まで出てこなかったってことは何かが動きを封じてたとしか思えない」

「封じることが、できる?」

「そうだけど、どうしたの?」

「このままじゃまずいんだよね?」

「うん。前々からだんだんと力が強くなってきてはいたんだけど、最近急に、ね」

「かなり、ため込んでる状態ってこと?」

「あぁ、あいつって案外ため込みやすいっていうか、何というか。あいつの何がこうもいろんなものを引き寄せるのか」

「そうか、ため込んでる、か」

「さっきから暗いよ?どうしたのさ」

「私がいく」

「え?」

「私を使って、封じて」

 :

 僕は揺れていないベッドの上で目覚めた。

 横には日が射し込んでいる窓があって、窓の外の景色は動いていなかった。

 外には井戸があって、その先に木造の家が見える。

 人が時折目線の先を通り過ぎていった。



 いつの間にか僕は船から下りていたらしい。

 僕が生まれた場所と、どこか似ている景色に目を細める。

 日はもう高く上っている。

 昼間のようだ。



 ずいぶんと寝てしまったことは確か。

 もしかしたら数日間寝込んでいた、なんて可能性もある。



 一度バリアとキルアが話しているのを聞いたような記憶があるが、夢か現実か区別がつかない。

 そもそも、二人が何を話していたか、という肝心な記憶が抜け落ちているので、その記憶にはほとんど意味がなかった。



 しかし、僕はいつ寝てしまったのだろうか。

 なんだか思い出すのが恐ろしい。



 顔を上に向ける。

 見たことのない部屋だ。

 いったい船はどうなったのだろう。

 ここはいったいどこだろう。

 もう大陸メルタには入ったのだろうか。



 寝返りを打って窓に背を向ける。

 すると、目の前の壁のフックに僕の鎧が引っかけられていた。

 その隣には僕のものではない真っ白なローブがきちんと壁にかけてある。

 そして、その下には僕の剣とブーツ、リュックに入った荷物がおいてあった。



 これを見て僕は今どんな格好をしているのか気になった。

 何となくもっと布団にはいっていたい気分だったが、起きあがる。

 見ると僕は新しいローブをきていた。



 清潔な匂いのする黒いそれは、以前着ていたものと違ってフード付き、袖はゆったりとしていた。

 僕が予備に持っていたローブではなく、新品のものらしい。

 それ一枚しか着ていないので、寝起きには少し肌寒かったが、とにかく、誰かに話を聞こうと思い、僕は布団から降りようとした。



 すると、扉が開く音がし、クレディーことクレイディスカが顔をのぞかせた。

 白目がない真っ黒なその瞳は何度見ても驚いてしまう。



「あぁ、起きてたのか。驚かせて悪い」

 最初船にあったときと同じように露出の多い服装の彼女は、僕の元に歩み寄った。

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